主人公「紀子」の10歳から18歳まで。
今思えば分かることも、あの頃には分からなかった。
ある日を境に、あの頃にとっては大切な事が大きく変化をする。
どうしてこんなに気持ちが分かるのだろう。
子供の頃にどんな風に感じていたかなんて、私はすっかり忘れてしまっている。
森さんの本を読むと、それを思い出し、痛いほど分かる。
お誕生日のプレゼント、サンリオの文房具、いじわるな言い方、思っていることを言葉に出せない切なさ、親への反抗、ちょっとした冒険、等々。
「そうそう、こういう事あったなー」と何度も自分の過去へ振り返りつつ、ページをめくる手を止められませんでした。
「永遠」という、ありえない「出口」へ向かって、進むしかないのだ。
未来はどんな未来だってありえるのだから。
- 永遠の出口
- 発売元: 集英社
- 価格: ¥ 580
- 発売日: 2006/02/17
- 売上ランキング: 36503
- おすすめ度
★8/10