2007年05月30日

「これからはあるくのだ」角田光代

角田光代のエッセイは私を元気にしてくれます。
どんな考え方をすればこんな発想になるのだろうかと不思議に思うことから、「そうそう分かる」と頷いてしまうものまで。
些細な日常のことや失敗談など、角田光代の生活と性格が見え隠れして面白いです。

「これからはあるくのだ」を本屋で見たときは、てっきり「前を見て歩こう!」というポジティブな考え方だと単純に思っていましたが、読んでみてビックリ。
そうではなくて、歩くという行為そのものでした。
それでもこの本に収録されているエッセイを全て読み終えたときに、なぜか「これからはあるくのだ」という気持ちにさせられるのが不思議なところです。
解説は大好きな三浦しをん。

これからはあるくのだ (文春文庫)
これからはあるくのだ (文春文庫)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 530
  • 発売日: 2003/09
  • 売上ランキング: 40218
  • おすすめ度 5.0

★8/10
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2007年05月27日

寝るために。

先日の話。

朝から演奏の仕事でした。
14時半に終わる予定だったので、一度家に帰り16時、今度のコンサートの夜の合わせには18時に家を出れば良いので、仮眠&練習をするつもりでした。

終わったのは15時半。
朝から何も食べていない私は、スタミナ切れでへにょへにょでした(汗
一緒に演奏していた人と遅いランチをとることに。
食べ終わって16時半。

うーん、これでは家に戻れない。
そこで私がとった行動は…


山手線一周! (笑)


喫茶店では眠れないので、電車に揺られながら仮眠を取ろうと思ったわけです。
そして、実行。
1周1時間の山手線は、意外と長いです(笑)
半周過ぎで目が覚めました。
本当は1周半して、中央線で移動しようとまで思っていましたが、残念ながら1周止まり。
まだまだ眠かったのですが、背中も痛いし。

余った時間は喫茶店に行き、出来なかった練習をイメージトレーニング。
いや、実際弾かないと分からない事だらけだったので、ほとんど無意味でした。
合わせは無事終わりましたけどね。

電車に寝るために乗ったのも初めて。
山手線を純粋に1周したのも初めて。

もうしないだろうな(-"-;A
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2007年05月26日

「アジアンタムブルー」大崎善生

愛する人が死を前にしたとき、あなたは何ができますか?

パイロットフィッシュ」の続編。
映画化もされています。
『アジアンタムブルー』公式サイト

主人公である山崎は、妻の葉子を癌で失う。
デパートの屋上に通う毎日の中で、自分の過去に思いをめぐらせる。
万引き、綺麗な先輩、永遠の定義。
月刊『エレクト』の編集仕事で知り合うSMの女王ユーカや、デパートの屋上で知り合う、同じく愛する人を失った宏美との会話の中で自分を掴む。

「パイロットフィッシュ」ではそんなに思わなかった「村上春樹風」をこの作品では結構感じてしまいました。
意識しているからかもしれないけれど、会話の仕方や小物のチョイスや全体的な雰囲気に、どうしても村上春樹が見え隠れしてしまいました。
それでも作品自体は良かったです。
愛する人を失うことが分かったとき、何が出来るのか。
失ってしまった後の悲しみの中から、それでも生きなければならないという前を見る姿勢。
切なく、胸が締め付けられました。
憂鬱の中からしかつかめないものがある

アジアンタムブルー
アジアンタムブルー
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 2005/06/25
  • 売上ランキング: 65702
  • おすすめ度 4.5

★9/10
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2007年05月23日

「号泣する準備はできていた」江國香織

第130回直木賞受賞。
12編の短編集。

歳を重ね、それぞれの生活の中に忍び寄る不安やすれ違いを描いている。

今の気分にあまり合っていなかったのか、どれもイマイチ心に響きませんでした。
表題作で直木賞を受賞した「号泣する準備はできていた」よりも「溝」と「そこなう」の方が良かったです。
もの悲しく、切なく、だからどうするっていう訳でもないまま終わってしまう。
きっと余韻を楽しむのでしょうが、余韻がジワジワと味わえるまで心に染み込んで来ませんでした。
しばらくしてから、再読かな。

目次
前進、もしくは前進のように思われるもの / じゃこじゃこのビスケット
熱帯夜 / 煙草配りガール / 溝 / こまつま / 洋一も来られればよかったのにね
住宅地 / どこでもない場所 / 手 / 号泣する準備はできていた / そこなう

号泣する準備はできていた
号泣する準備はできていた
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2003/11/19
  • 売上ランキング: 207367
  • おすすめ度 3.0

★6/10
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2007年05月21日

2周年、過ぎ。

気がついたら過ぎていました…。

ブログを始めて2周年、すっかり忘れていましたよ。
月日が経つのは早いものです。

↓派手にお祝いしてみます。
音が出ます。
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posted by このみ。 at 02:30 | 東京 ☀ | Comment(9) | TrackBack(0) | サイト紹介| edit

2007年05月20日

「コンセント」田口ランディ

ネットコラムニストの小説デビュー作。
映画化もされています。

金融雑誌の編集ライターのユキの兄が死んだ。
死因は衰弱死で、部屋にはこれから掃除をしようと言わんばかりに、掃除機にコンセントが繋がっている。
兄が亡くなってから、度々ユキの前に兄が現れ、兄の部屋に残っていた死臭を忘れられなくなる。
街中でも恋人からもその死臭が気になり、学生時代の教授で心理学の国貞にカウンセリングを求める。

兄の死体があった現場の描写が生々しい。
本文の中にも話がオカルトだとあるが、描写もオカルト。
ただ、あまり怖いのが得意でない私でも、抵抗なく読めました。
ユキが正常と異常、健康体と病の境界線に近づきそうになる部分が読ませます。
読み進めると「コンセント」の意味がだんだん分かってくるのですが、気がつくとあっという間に読み終わっていました。
グロテスクだし、不健全だけれども。

コンセント
コンセント
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 630
  • 発売日: 2001/12
  • 売上ランキング: 113198
  • おすすめ度 4.0

★7/10
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2007年05月18日

ぼけぼけ。

仕事帰り、駅までは一本道。
楽器を背負って歩くと20分くらいの距離。
道の途中には、靴の修理をしてくれるお店があるのです。
以下、私の頭の中です。

あ、そうだ!今日履いているこの靴、修理してもらおう。排水溝にヒールを引っ掛けて、かかとの下に傷が付いちゃっていたんだった。このままじゃ、かっこ悪い。そうだ、そうだ、思い出してよかった。ここのお店は値段も良心的だし、駅のターミナルにあるチェーン店の修理屋さんよりも丁寧だし。混んでないからすぐやってもらえるのも良いんだよな。あ、あっちの靴もかかとが減っちゃったんだった。今度履いて来て、あれも直してもらわなきゃ。持ってくるわけにいかないからな。荷物増えるのは嫌だし。やっぱり履いてこないと直せないか。来週忘れないようにしなくちゃ。

…。
ふと気が付くと、その修理屋さんは遥か遠くに通り過ぎていました。
何やってんだ、私。
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2007年05月17日

「GO」金城一紀

第123回直木賞受賞。
窪塚洋介、柴咲コウ、大竹しのぶ、山崎努等の出演で映画化もされています。

日本で生まれ育った僕(杉原)は「在日」と呼ばれる。
オヤジはハワイに行きたいと言い出し、国籍を「朝鮮籍」から「韓国籍」に変える。
恋をしたけれど、相手の女の子は「日本人」だった。

文中で杉原は「これは僕の恋愛に関する物語だ」と言っているけれども、恋愛小説ではない、というか恋愛小説だけではない。
日本で生まれて日本で育っているのに、どうしてもつきまとう「在日」という差別。
冒頭部分で胸が締め付けられました。
「在日」なだけで日常生活で数え切れない程の嫌な思いをし、国からも日本人とは明らかに違う扱いを受ける。
たった一つのことなのに、こんなにも縛られる国籍とは一体なんでしょう。
強く生きなければ潰されてしまうと、無意識でも意識的でもガードを硬くしていく姿が、そうさせてしまっている日本人として辛いです。
とにかく色々考えさせられました。読んで良かった。
映画も観なければ。
俺は何者だ? (中略) 俺は俺なんだ。

GO
GO
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 2003/03
  • 売上ランキング: 58410
  • おすすめ度 4.5

★10/10
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2007年05月16日

「白いへび眠る島」三浦しをん

単行本では「白蛇島」という題が付いている。
それに加筆、改題した。

「拝島」(おがみじま)という架空の島が舞台。
白蛇を神と崇め、外部者を寄せ付けない島。
十三年ぶりの大祭でにぎわう島に、高校生の悟史は夏休みに帰省する。
悟史は「持念兄弟」とよばれる幼なじみの光市と『あれ』と呼ばれる怪物に迫る。
本当の「自由」の意味とは。

東京に「拝島」(はいじま)という場所があるので、冒頭部分で「え!?」と読み返してしまいました。
三浦しをんのエッセイは爆笑モノなのに、小説になると雰囲気が全然違います。
高校生の大冒険ファンタジーという感じでしたが、知らないうちに話に夢中になっていました。
登場人物の描写も、奇妙な「拝島」の描写も、手に取るような分かりやすさ。
読み終わると「拝島」には何度も行ったことがあるような気さえしてきます。

白いへび眠る島
白いへび眠る島
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 2005/05/25
  • 売上ランキング: 75756
  • おすすめ度 4.0

★7/10
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2007年05月15日

可愛い悪ガキたち。

学校を卒業して、しばらくは飛び込みの仕事しか無かった私が就いた、初めて安定収入が見込める仕事は母校での仕事。
その仕事を始めてから8年が経ちました。

いつも通り出勤したら、一人、また一人と、その頃生徒だった子達が集まってきました。
偶然同じ日に来たみたいで、気がついたら凄い人数、狭い部屋は一杯。
他の仕事で一緒になったりしているので、全員久しぶりではないのですが、嬉しいですね。

あの頃高校生だった子達が、今は大学を卒業して社会人として働いたり、勉強を続けていたりしています。
なにより感慨深いのは、最近私がその子達に仕事をお願いしていること。
あんなに悪ガキだった(笑)子達に、ちゃんと仕事を任せられるのが嬉しい。
なんだかしみじみ。
それだけ私も歳を取っている訳ですな(´。`;;)

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posted by このみ。 at 13:32 | 東京 🌁 | Comment(2) | TrackBack(0) | 職業 : 音楽家(仕事日記)| edit

2007年05月14日

「ホテル・アイリス」小川洋子

染みだらけの彼の背中を、私はなめる。腹の皺の間に、汗で湿った脇に、足の裏に、舌を這わせる。私の仕える肉体は醜ければ醜いほどいい。乱暴に操られるただの肉の塊となった時、ようやくその奥から純粋な快感がしみ出してくる…。少女と老人が共有したのは滑稽で淫靡な暗闇の密室そのものだった―芥川賞作家が描く究極のエロティシズム。

ホテル・アイリスで働く17歳のマリと、変人と噂されるロシア語翻訳家の老人の恋の話。
上の引用部分だけで強烈な印象。

「博士の愛した数式」から読み始め、既に何冊か小川洋子の本を読みましたが、こんなにもエロティックなものは初めてでした。
そして「博士の愛した数式」は、なんて読みやすい本だったのかと再確認。
読みやすいというか、小川洋子の入門本という感じ。
初老の男のくすんだ皮膚・貧弱な肉付き・たるんだ脂肪や、マリに施された傷・縛った痕などが、生々しい。
静かで緩やかな時間の流れで少女と老人が愛し合う、とても濃い空間。
一般的に綺麗とは言えない様なことを、綺麗と思わせる描写で書かれているのはさすが小川洋子。

ホテル・アイリス
ホテル・アイリス
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 520
  • 発売日: 1998/08
  • 売上ランキング: 129781
  • おすすめ度 4.5

★7/10
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2007年05月11日

デジカメ!

デジカメ買いました!
これも親のです(笑)

ウチに今まであったデジカメはソニーの初代サイバーショット。
当時にしたら高性能で(今ではへなちょこだけど)300万画素あったのですが、なにしろシャッタースピードが遅いの何の。
三脚使うならまだしも、普通に構えると絶対にブレてました。
もちろん重いしデカイ。

で、今回買ったのはCanonのIXY DIGITAL 10!!
ステンレスのボディがカッコイイ!
親のですが、ウキウキです♪
これで旅行とかでもバシバシ撮れます♪♪

そうそう、この前のストレス発散でレスポのkikiというバックも買いました。
斜めがけにも出来るし、ショルダーバックにもウエストポーチにもなる優れものです。
これも旅行にピッタリ♪

旅行の計画は全くありませんが…。
(´;ω;`)
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posted by このみ。 at 01:27 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記| edit

2007年05月10日

「愛してるなんていうわけないだろ」角田光代

角田光代の初エッセイ集。
これを書いた22歳の角田光代に対して、10年後である32歳の角田光代が書いた「マイニチ」というエッセイも収録。

最近のエッセイと比べてしまうと、やはり「若い」という感じがします。
それでも根本的にはもちろん変わってないわけで、角田光代の恋愛感など興味深いです。
恋人の元へタクシーをぶっ飛ばしたかったり、ラッシュが大嫌いだったり、誰もが思ったことがある様な事を面白く書いてあります。
どんなところも含めて全部で「私」であることを、もっと正々堂々と胸を張って主張し、人生は楽しまなくちゃ、という意識が素敵。

愛してるなんていうわけないだろ
愛してるなんていうわけないだろ
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 2000/03
  • 売上ランキング: 77323
  • おすすめ度 5.0

★6/10
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2007年05月08日

Vista !

ついに!
ウチにWindows Vistaがやってきました!

私のではありませんが(笑)←親のパソコン
でもセッティングやら設定やら登録やら、全部私です(泣
未だに得意じゃないのに…。

何が困るかと言うと、ソフトがVista対応していないのがあるのです。
「対応」と書いてあるのを揃えましたが、中には「対応予定」だったりもして、私の読みが甘かったな…。
でも無理やり使えるようにして、とりあえず一通り動くようになりました。
あ、何故か「Mahjong Titans」というゲームをしていると、突然電源が落ちます(◎_◎;)
ブチン!と。
もともとパソコンに入っているゲームなんだけどな。
「とりあえずゲームしないで」と言いましたが、親はゲーム以外に何が出来るのか?(汗
どなたか同じ症状の方、いないかなぁ。
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posted by このみ。 at 23:23 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記| edit

2007年05月07日

「最後の恋」

「最後の恋」というテーマで8人の女性作家が書いた、それぞれの短編。
三浦しをん、谷村志穂、阿川佐和子、沢村凛、柴田よしき、松尾由美、乃南アサ、角田光代のアンソロジー。

それぞれテーマに沿って「これもひとつの最後の恋」という作品ばかりでしたが、特に気に入ったのは三浦しをんの「春太の毎日」。
主人公の春太が可愛いし、相手の麻子も魅力的。
そしてまんまとやられました。
他の作品もそれぞれ良く、ミステリー的な要素があるものもあります。
ただ短編なので話は浅く終わってしまい、一つ読み終えて次の作家に移るのに少し体力が要る気がしました。
ただ単に私がアンソロジーを読み慣れていないだけかもしれませんが。

最後の恋
最後の恋
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2005/12/20
  • 売上ランキング: 242692
  • おすすめ度 4.0

★7/10
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posted by このみ。 at 23:50 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2007年05月05日

かるーく。

なんだかキリキリイライラしていて、胃の調子が悪くなりました。
(お食事中の方、ごめんなさい)胃の中に空気が入りっぱなしみたいで、例えて言うならゲップが出そうで出ないみたいな状態です。
それを我慢していたら、今度は吐き気。

これはイケナイ!!と、ストレス発散を。
買い物三昧です( *´艸`)
洋服、しばらく買ってなかったし…と言い訳を自分向かってに言いつつ、買いまくりました!
帰りは大量の荷物で手が痛く、歩きすぎで足がパンパン。
凄く疲れたけれど、心地良い疲れです。
おかげで胃もストレスもお財布も、少しかるーくなりましたとさ。ちゃんちゃん。
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2007年05月04日

「オーデュボンの祈り」伊坂幸太郎

第五回新潮ミステリー倶楽部賞受賞。

コンビニ強盗をした伊藤は、知らないうちに150年もの間外部との交流を持たない孤島「荻島」にいる。
そこには言葉を話し未来を予知するというカカシ「優午」、嘘しか言わない画家、ルールとされる殺人をする「桜」などがいる。
神様のように扱われ、未来を予知できるけれど未来の事は人に話さない優午は、伊藤に未来を話す。
次の日、優午が殺される。
「この島には欠けているものがある」という伝説と、優午の考えていたこととは。

あっという間にこの世界に引きずり込まれました。
変わった場所に変わった人々。
独特の世界観のファンタジーに、人にとって大事なことが織り込まれているような感じ。
人間とは思えない冷酷な城山は正真正銘の警察官で、たまたま幼馴なじみの伊藤を追うのだが、読んでいる間は荻島のゆったりとした時間に意識が麻痺していたのもあって、リアリティの欠けた荻島と対照的な現実感たっぷりの悪人の城山がとても怖いです。
全ては必要な事で、意味のある事なんだ、という存在価値のつながりが面白かったです。

オーデュボンの祈り
オーデュボンの祈り
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 2003/11
  • 売上ランキング: 3336
  • おすすめ度 4.5

★9/10
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2007年05月03日

イライライラ。

自分に非が無いことなのに、こんなにも攻撃されるとは。

初めて聞いたことなのに、知ってて当然のように思われて笑われたり怒られたり。
前任者のしたことで、私が注意されたり。
同じ立場の人間が他にもいるのに、私だけ「都合良く」注意されたり。

納得のいかないことでストレスが溜まるのは本当にイヤ。
私にだって一応プライドもあるので、そんなことを言われているのを生徒に見られたら当然嫌だし、教育上そういうのを配慮するのは当然のはずなのに。
相手が言っていることに間違いは無いけれど、私に言いやすいのも分かるけど、でも納得できない!
次に同じ様な目にあったら、次こそはこっちの言い分を言ってやる!とか、上司に相談してやる!とか、どうしようかこうしようかと色々考えていると、気分がものすごく落ち込みます。

あぁ!このイライラはどうしよう!
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2007年05月02日

「夜の果てまで」盛田隆二

単行本「湾岸ラプソディ」を改題、文庫化。

大学生の俊介は付き合っていた女の子に別れを告げられ、ふと入ったラーメン屋で、バイトをしているコンビニでいつもM&Mチョコレートひとつだけを万引きしていく女性「裕里子」に出会う。

期待をしすぎていた為か、少し物足りない感じがしてしまいました。
俊介の祐里子への気持ちもイマイチ煮え切らないように感じるし、決断力も無く頼りがいが無い。
大学生の頃はそんなものかもしれないけれど、自分の人生に対しての考え方も甘い。
順風満帆なはずの人生を捨てるだけの覚悟と、それに値する愛情がつり合っていないので、共感も出来ませんでした。
ただ、祐里子の息子「正太」のキャラクターだけはしっかり書かれていて好感を持ちました。

夜の果てまで
夜の果てまで
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 780
  • 発売日: 2004/02
  • 売上ランキング: 59290
  • おすすめ度 4.0

★6/10
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