2007年07月28日

鉛筆彫刻

これは芸術ですよ。
まったくスバラシイ!

鉛筆彫刻.JPG

この後どうするとか、もう使えないとか、そんなのどうでも良いです。

鉛筆彫刻2.JPG

物凄く根気の要る作業でしょう・・・。

鉛筆彫刻
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2007年07月26日

「太陽の塔」森見登美彦

日本ファンタジーノベル大賞受賞。

華のない大学生活だが、たった一度だけ水尾さんという恋人が出来る。
クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走。

初の森見登美彦です。
凄く話題になっているので読みたくて期待をしていたのですが、なんだか難しい本でした。
いえ、難しい話ではなくおバカな話なのですが、読み終えるのにとても時間がかかりました。
おそらく真面目に読んではイケナイ本です。
でも文体が一見大真面目なので、それに(言葉が悪いけれど)騙されてしまい、意味を良く考えるとくだらないことが書いてある感じ。
京都の町並みや、男くさい学生生活や、若い男性の妄想や、書いてあることは非常に面白いのです。
しかし、実際の出来事と、妄想している頭の中の出来事がごっちゃになってしまいます。
しばらく読んで「あぁ、今のは妄想だったのか」と気がつく始末。
この人の本は、みんなこうなのかしら…。
評判はかなり良いので、好き嫌いに分かれるのかも。

太陽の塔 (新潮文庫)
太陽の塔 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 2006/05
  • 売上ランキング: 3043
  • おすすめ度 4.0

★6/10
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2007年07月23日

「まどろむ夜のUFO」角田光代

野間文芸新人賞受賞。

私、弟のタカシ、弟の友人の恭一、同級生のサダカくん。
タカシは彼女にジャムを作り、恭一は魂の前世を信じ、サダカくんは5日ごとにデートをする。
みんなどこか普通ではない。

正常と異常の境目があるとしたら、自分では気がつかないうちに踏み入れてしまうのは、こういう感じなのだろうか。
どうも普通ではない考え方や行動が、淡々と、日常の中に同居している。
角田光代の初期作で、彼女の特徴の一つである、意味のなさそうな細かい描写がいくつも続くなか、自然におかしな事も含まれている文章が、どんどん先を読ませます。
そんなこともあるのかな、という感じに共感してしまい、でもこんなのおかしいよな、とも思ってしまう。
今の部分って普通じゃないよね?と誰かに確かめたくなるような。

表題作のほかに「もう一つの扉」「ギャングの夜」も収録。

まどろむ夜のUFO (講談社文庫)
まどろむ夜のUFO (講談社文庫)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 2004/01
  • 売上ランキング: 370842
  • おすすめ度 3.5

★6/10
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2007年07月18日

お風呂。

久しぶりにお風呂に入りました。
たしか2ヵ月半ぶりくらい。

こうやって書くと、なんだか汚いな(笑)
暖かくなってからシャワーで済ませていたのです。
お風呂からシャワーに切り替える時って、温まる時間が無いからあっという間に終わってしまって、なんだか物足りないような気がするけれど、シャワーに慣れた頃にお風呂に入ると、お腹一杯ですね(゜▽゜;)
私の入浴時間は早くもないし長くもないはずですが、今日はカラスの行水。
ちょっとお湯に浸かっただけで、なんだか満足してしまって。

これってタイツとストッキングの関係に似ているかも。
寒がりの私は、冬はタイツを愛用。
暖かくなってくるとストッキングにシフトしますが、変えた瞬間は何年経っても不思議な感じがします。
少しだけ勇気が要るような気もするし、新鮮な気もする。
なんて、女性しか分からないと思いますが。

まぁ、どうでも良い話なんですけど、久しぶりのお風呂も良かったな(笑)
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2007年07月17日

「ナラタージュ」島本理生

主人公の泉は大学二年、高校時代に片思いし続けていた葉山先生と再会する。
演劇部の現役高校生達とOB・OG、顧問の葉山先生で稽古に励む。
きっと、子供だったから愛とは違うとかじゃなくて、子供だったから、愛してるってことに気付かなかったんだよ。

コテコテの恋愛小説。
高校生からの片思いで、大学生になっても、そしてプロローグにもある結婚間近になっても、これからもきっとずっと忘れられない。
何も貰わなくても良い、与えるだけで満足と思える相手。
葉山先生の煮え切らない、悪く言うとずるい部分に少し苛立ちましたが、泉の気持ちには胸が締め付けられました。
とにかく切なくなります。

ナラタージュ
ナラタージュ
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2005/02/28
  • 売上ランキング: 124746
  • おすすめ度 4.0

★9/10
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2007年07月13日

「夏の庭 - The Friends」湯本香樹実

児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞他多数受賞。
世界各国でも翻訳出版され、映画や舞台にもなった児童文学。

ひとり暮らしの老人と子どもたちとの奇妙な交流が描かれている。
町外れのおじいさんが死にそうだと、ぼくと山下と河辺の3人は、おじいさんの死ぬ瞬間を見てやろうと「観察」を始める。
隠れていたはずが気が付かれて、奇妙な交流が始まる。

沢山の賞を受賞し、各国で翻訳されたのも納得。
全く接点の無いはずの老人と子供たちが、知らないうちにお互いを必要としているところがとても良い。
普段の学校や家庭では学べないことを、子供たちは老人から沢山教えてもらい、老人も子供たちから色々な事を得る。
「死」の瞬間を見てやろうという子供だからこその発想から、こんな交流が生まれるとは。
最後は目頭が熱くなります。

夏の庭―The Friends (新潮文庫)
夏の庭―The Friends (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 1994/03
  • 売上ランキング: 805
  • おすすめ度 4.5

★8/10
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2007年07月09日

電車の乗り降り。

突然ですが、電車の乗り降り。

電車で降りる人が居るのに、我先にと乗り込む人が多すぎませんか。
あれってどうなんですか?
大体ドアの左右に分かれてドアが開くのを待ちますよね。ドアが開いて、降りる人がバラバラと2列くらいで出てきているのに、それを強引に乗り込み、1列にしてしまったり。もっとタイミングが悪いと、これから乗る人2列が乗り込んでしまい、1列すら降りる人の分が無いことすらある。小学生の子供に席を取らせるために、一番に走りこませる親も居る。
座りたいのも分かるけど、それってどうなんでしょ。

これから乗る人の列にも気になります。
降りる人がドバッと出てきて、階段やエスカレーターに向かいます。それを左右に分かれて降りるのを待っているのは良いのですが、道を開けない人も多いのです。早く乗り込もうとドアの近くに居て、降りる人がなかなか降りられない。
早く乗りたいなら、早く降りてもらえるようにすればいいのに・・・。

こんな風に思っているのは私だけなのかなぁ。
マナーが悪いというか、自分勝手すぎませんか?
・・・。
なんだか書いているうちに、自分はこんなに細かい人間だったかなぁとも思いはじめましたが。
うーん。
でもやっぱり気になるし、自分は気をつけるようにしたいな。

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2007年07月08日

「疾走」重松清

凄い話だと聞き、読まなくてはと思い続け、この本が私の手元に来てから読み出すまでに随分と時間がかかりました。
表紙の絵はかなり衝撃的で、見るからにこの本の気迫が伝わってくる。
読んでみると、想像以上に凄まじい話です。
落ち込みたい時に読む、というよりも、心身ともに元気があって体力があるときでないと、厳しいかもしれません。
そのくらい、読み終わった時のダメージは大きなものでした。

14歳のシュウジは広大な干拓地に住む。
そこは昔からの「浜」と新しく作った土地「沖」とに大きく分けられてしまっている。
町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、「沖」の人々は追い出される。
優秀だった兄が犯罪を起こし、父は逃げ出し、母はギャンブルで借金にまみれる。
いじめ、引きこもり、家庭内暴力、放火、借金、一家離散と散々な事柄に巻き込まれるシュウジ。
同級生で走るのが速いエリ、お調子者の徹夫、鬼ケンとアカネ、神父さま。
それぞれがそれぞれの痛みを持つ。

読了後、なんとも言えない気持ちで苦しくなりました。
感動ではない衝撃で涙が止まりません。
自分はなんて生ぬるいのかと思ってしまうくらい。
「孤独」「孤立」「孤高」。
どれもが共存しているかと思えば、一瞬で消えてしまうこともある。
けれども、一瞬で復活するものも。
こんなに踏みつけられ、堕ちていくシュウジは、最後は「孤高」になれたのではないかと思う。
中学生が背負い込むには余りに重い人生で、それでも「人間はみな公平だ」と言われる。
絶望だけはしないで欲しいという神父の言葉は、シュウジ、エリ、アカネに伝わったと信じたい。
だって、ひとりとひとりでふたりになり、ほんの少しだけ暖かくなれるのだから。
自分自身を人質にして生きていけば、怖いものなんてなにもないじゃないか。

映画化もされています。
映画『疾走』オフィシャルサイト

疾走 上 (角川文庫)
疾走 上 (角川文庫)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 2005/05/25
  • 売上ランキング: 9058
  • おすすめ度 4.5

疾走 下 (角川文庫)
疾走 下 (角川文庫)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2005/05/25
  • 売上ランキング: 9267
  • おすすめ度 4.5

★9/10
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2007年07月06日

消耗が続く。

忙しいのは落ち着いたはず。
通常の仕事に戻ったのに、身体の疲れ度が忙しい時の様です。
なんだかいつもグッタリ。
暑さで体力を消耗しているのかな。
梅雨で憂鬱な気分になっているのもあるのかな。
ただただ一日を黙々と消耗している感があります。
これではいけない。

ぱぁーっと遊びにでも行きたいな。
思いっきり飲みに行くのもいいな。

うーん…。
まだ出来ないな…。
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posted by このみ。 at 23:27 | 東京 ☀ | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記| edit

2007年07月01日

「塩狩峠」三浦綾子

信夫の半生とふじ子との出会い、結納まで。
祖母に育てられた信夫はキリスト教が嫌いだったが、死んだと思っていた母の菊も妹の待子も父の貞行もキリスト教であった。
足が悪く、病で寝たきりになってしまうふじ子もキリスト教信者となり、信夫もキリスト教を自ら知ることになる。
これはネタバレではなく本の裏表紙にも書いてあるのだが、本文最後、結納当日に札幌までの列車で信夫が自らの生命をかけて他の乗客の命を救う。

「良い」との評判を聞いて読んでみました。
キリスト教信者ではない私には、全てを理解し共感することは出来ませんでしたが、愛と信仰を貫く信夫の生涯は良い話でした。
序盤からの話し口調などから、昔のよき日本をゆったりと楽しむことが出来ました。
いつ治るか分からない病で倒れたふじ子をいつまでも待つ信夫は、とても魅力的。
今の多くの若者には考えにくいことかもしれません。
キリスト教信者をヤソと呼んで避けるのがおかしくない時代。
吉原から逃げ帰ってきたり、あんなに嫌がっていたキリスト教を多くの人々に分かってもらおうとする信夫には本当に好感が持てます。
実話に基づいた話であることを考えると、胸を打たれます。

塩狩峠 (新潮文庫)
塩狩峠 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 1973/05
  • 売上ランキング: 3114
  • おすすめ度 4.5

★7/10
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posted by このみ。 at 22:11 | 東京 ☀ | Comment(7) | TrackBack(3) | 本を読んで| edit

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