2007年11月30日

「秘密」東野圭吾

第52回日本推理作家協会賞、受賞。
映画化されています。
「秘密」

妻と小学五年生を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだ筈の妻だった──。

なんとなくストーリーに覚えがあったので映画を観たのかな?と思ったのですが、ラストまで読んでみたら思い違いのようです。
題名の「秘密」というのは、娘の身体に妻の意識があることを周りの人間には「秘密」にするという、普通に想像のできる範囲で思い描いていました。
一気に読み進められる話の展開も面白いけれど、ラストでの本当の意味の「秘密」には驚かされました。
こんなことって・・・切ない。
でも考え抜いた結果、こうする他には無いのだろうと納得するしかないような結末。

秘密 (文春文庫)
秘密 (文春文庫)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 2001/05
  • 売上ランキング: 603
  • おすすめ度 4.0

★9/10
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2007年11月14日

「黄色い目の魚」佐藤多佳子

家族や周囲と溶け合うのが苦手だが、イラストレーターの叔父だけに心を許している中学一年の村田みのり。
限界を見たくなくてマジになるのがこわい、絵を描くのが好きな小学五年の木島悟。
それぞれの話から始まり、高校生で二人は同級生として出会う。
悟はみのりのデッサンを書き続ける。

「あぁ、青春て・・・」なんて思うのは歳をとったせいなのか。
サッカーでマジになってみたり、叔父から卒業してみたり、思春期を迷いながらも進んでいく二人。
悟に描かれるみのり、みのりを描く悟、二人の想いがなんとも良い。さわやかで切ない。
章ごとに二人の想いが交差して、どちらの気持ちも読めるという読者ならではの特権を手にしたかのような気分。
どちらにも共感してしまい、胸が締め付けられました。
永い永い、遠い未来の約束。
くぅーーっ!やられました。

黄色い目の魚 (新潮文庫)
黄色い目の魚 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 2005/10
  • 売上ランキング: 12364
  • おすすめ度 4.5

★8/10
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2007年11月10日

イライライラ。

これでもまだ足りない時は穏やかに。
最近100円ショップでも売っている。
特に包むものは無かったけれど、買おうかと思ってしまいました。
地球のために、むだに買うくらいならこれの方が良いみたい。

ぷちぷち←勝手に名付けました(^◇^ ;)

ぷちぷち.JPG
マニアックモードにすると、もっと爽快!

あれ。
私ストレス溜まってるのかな?
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2007年11月09日

イライラ。

こんな気分の時はこれ!
ストレス解消になればいいな(笑)

パソコンぶっ壊しゲーム

パソコン壊しゲーム.JPG
やるならとことん、ここまでやるのさ。
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2007年11月05日

本・ほん・ホン!

ブログの内容が本の事ばかりだなぁ・・・と思いつつ更に本の話題。

最近、本屋さんで面白い本の積み方を見かけます。
作るのに結構時間もかかるだろうし、地震が起きたらどうするのかとも思う。
だけどやっぱり目がいくし、売れたら困るのかな?とか想像しちゃいます。
写真を撮りたかったけど撮れなかったので探してみたら、撮っている方が居ました!
本屋のほんねさんの「達人の平積みワザ」
最後の「らせんタワー積み」は実際に見てみたい。

そして最近チェックしている本グッズのサイト
快読ショップ YOMUPARA
本を読むのが楽しくなるようなグッズが沢山。
役に立つものから、ちょっぴり笑えるものまであります。

最後に、こんなものが出来ていました。
最近古本屋さんも増えてきたのもあって定価以下で買うことが出来ますが、ここは新品がお安くなってます。
ブックハウス神保町.com
売れなくて廃刊決定のものばかりかと思いきや、そうでもないです。
有名作家さんのものもあるので、気になる本があったら買うべし。
廃刊寸前でも一気に有名になる本もあるくらいだから、有名無名で本の良し悪しが決まるワケではないし。

ふぅ。
やっと私の「サイト紹介ネタ」フォルダ内が3つ減りました(笑)
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2007年11月04日

「物語が、始まる」川上弘美

いつもの暮らしのそこここに、ひっそり開いた異世界への扉
四つの幻想譚。

やっぱりこの人の文章、好きだな。
古風なのに斬新で、あたたかい。
4つの短編集で、芥川賞候補になった「婆」も収録されています。

「物語が、始まる」
ある日、男の雛型を拾う。
ゆき子と雛型三郎の不思議なラブストーリー。

「トカゲ」
幸せの座敷トカゲなるものを貰う。
何故かどんどん大きくなり、最後は・・・。

「婆」
婆に呼ばれて家に入ったら、穴があった。

「墓を探す」
祖先の墓を姉と探す。

不思議な世界観で、強く訴えられているわけではないのに何かが伝わってくる文章。
深く考えようとすると、迷い込んでしまうような文章。
どう思ったかとか、具体的に言葉で表すのは難しい。
それでも必ず何かを伝えてくれている気がします。

物語が、始まる (中公文庫)
物語が、始まる (中公文庫)
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 1999/09
  • 売上ランキング: 157156
  • おすすめ度 4.0

★8/10
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