2008年02月26日

「バッテリー」あさのあつこ

全6巻。
「バッテリー」で野間児童文芸賞、「バッテリーU」で日本児童文学者協会賞、「バッテリーT〜Y」で小学館児童出版文化賞を受賞。
映画化もされています。
バッテリー

お恥ずかしいのですが正直なところ、この本を読むまで「あさのあつこ」さんは、女優の浅野温子なんじゃないか?とか、「バッテリー」は電池のバッテリーなのか?と思っていました(笑)
あさのあつこさんは別人だし、バッテリーは野球のピッチャーとキャッチャーの事だから、え?何事?と思いながら読み始めました・・・。

中学入学前に引っ越した巧は、類稀なる才能を持った生まれながらのピッチャー。
そこでキャッチャーの豪と出会う。
バッテリーという野球の中の特別な間柄、お互いに相手を見つめあう。

思春期で自分の思いを素直に伝えられないもどかしさを乗り越えて、伝えなければならないことを一生懸命に相手に伝えるところが印象深い。
こんなにも純粋に野球に没頭し、相手を信じることの難しさや仲間の大切さが気持ちよく書かれていて、「児童書」とは勿体無い枠組みだと思う。
巧の孤独感には胸が締め付けられる思いですが、豪の優しさ、巧の弟、清波の純粋さで救われました。
1巻を読み始めたら最後、6巻まで一気に読み終わりました。
最終巻については★8/10。
この終わり方がベストだろうけれど、読みながら残りのページ数を想像すると妙に悲しくなりました。

話題の本は新刊から読みたいところですが、文庫まで我慢をすると文庫だけの書き下ろし短編が付いているので嬉しいところです。
「バッテリーV」で、青波の視点から描かれた書き下ろし短編「樹下の少年」、「バッテリーW」で、三歳の巧を描いた書き下ろし短編「空を仰いで」、「バッテリーX」で、横手の幼なじみバッテリーを描いた、書き下ろし短編「THE OTHER BATTERY」を収録。

バッテリー (角川文庫) バッテリー〈2〉 (角川文庫) バッテリー 3 (角川文庫)
バッテリー〈4〉 (角川文庫) バッテリー〈5〉 (角川文庫) バッテリー 6 (6) (角川文庫 あ 42-6)
★9/10(最終巻は8/10)


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posted by このみ。 at 00:16 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(2) | 本を読んで| edit

2008年02月23日

喋り疲れ。

教える仕事をするとき、どうやら私は喋り過ぎみたいです。
立ちっぱなしだし、自分でも見本で弾いたりするけれど、手足よりも口(舌)が疲れます。
仕事が終わると、喋るのが億劫になるほど舌がぐったりしてます。
もう動きたくないって、舌に言われている感じ(笑)
どれだけ話してるのかって感じですが( ̄m ̄*)

普段の私はどちらかと言うと「聞き役」で、でも黙って聞いているほど素直で従順な性格でもないので「毒舌つっこみ」を入れるのが多い感じなのです。まぁ、仲の良い相手だと、そうとも限りませんが。
なのできっと、舌の基礎体力(そんなのあるのか?)が衰えているのでしょう。
しかし教えるとなると、説明をしなくては伝わらない。
説明下手なので、色んな表現でひとつの事を説明しなくてはなりません。
そうか・・・。
ひと言でドンピシャな説明が出来れば、この舌疲れは無くなるのかも!
・・・。それが難しいんだなぁ(´。`;)
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posted by このみ。 at 01:06 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 職業 : 音楽家(仕事日記)| edit

2008年02月19日

「ジェネラル・ルージュの凱旋」海堂尊

チーム・バチスタの栄光」、「ナイチンゲールの沈黙」に続く第三弾。
桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入や、ドジな新人看護師・姫宮と厚生労働省の“火喰い鳥”白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか…。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。

田口&白鳥コンビも勿論出てきますが、救命救急センターの速水が主人公。
第二弾の「ナイチンゲールの沈黙」と同時期の話なので、歌手冴子が入院する場面や小児科で問題が起きてバタバタしている場面なども出てきます。
エシックスの沼田のひねくれ曲がった性格の悪さには読んでいてムカムカしますが、速水が鮮やかに打ちのめすシーンが最高です。
今回、ドジな新人の姫宮が濃いキャラとして出てきますが、次の「螺鈿迷宮」への繋ぎがチラリと窺えて、ますます楽しみ。

ジェネラル・ルージュの凱旋
ジェネラル・ルージュの凱旋
  • 発売元: 宝島社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/04/07
  • 売上ランキング: 326
  • おすすめ度 4.0

★9/10
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posted by このみ。 at 01:51 | 東京 ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2008年02月12日

「恋愛写真 - もうひとつの物語」市川拓司

堤幸彦監督作品の映画『恋愛写真』へのオマージュとして書き下ろされた。
カメラマン志望の誠人は、個性的な静流と知り合い、好意を持たれる。
しかし、誠人は好きな人が居るので、気持ちを受け止められない。
しかし静流は、恋をすると死んでしまう運命にあった。

まだ映画を観ていないのですが、この本を読んで映画が物凄く見たくなった!とまでは思えませんでした・・・。
こういうベタベタな恋愛モノは、読む時の気分で感想が左右されますね。
今はそんな気分ではなかったのかもしれません。

それでも一気に読めるほど読みやすい本でした。
静流の想いが切なく、誠人の想いも切ない。
キスの写真のシーンには泣かされました。

恋愛写真―もうひとつの物語
恋愛写真―もうひとつの物語
  • 発売元: 小学館
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2003/06
  • 売上ランキング: 26168
  • おすすめ度 4.5

★7/10
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posted by このみ。 at 01:27 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(1) | 本を読んで| edit

2008年02月07日

スピーチ。

もうすぐ卒業式シーズンですね。
私は仕事柄、いまだに毎年卒業式に居合わせています。
毎年思うのが、学校長やら理事長やらお偉い方のスピーチについて。
毎年聞く人なんて普通あまり居ないからというのもあるだろうけど、毎年変わり栄えしない内容だったり、感銘を受けない内容だったりするので、やっぱり眠くなっちゃいます。だって朝も早いしね。

素晴しいスピーチがありましたので、紹介します。
2005年Stanford大学でのスティーブ・ジョブズ(Apple社創設者の一人。現Apple社CEO、Pixar社会長兼CEO)のスピーチ。
心に沁みました。


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posted by このみ。 at 00:15 | 東京 🌁 | Comment(3) | TrackBack(0) | サイト紹介| edit

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