2008年08月29日

「ななつのこ」 加納朋子

第3回鮎川哲也賞受賞。

短大生の入江駒子は『ななつのこ』という本に出逢い、ファンレターを書こうと思い立つ。身辺を騒がせた〈スイカジュース事件〉をまじえて長い手紙を綴ったところ、事件の“解決編”ともいうべき返事が舞い込んだ! こうして始まった駒子と作家のやりとりが鮮やかにミステリを描き出す、フレッシュな連作長編。

主人公の駒子が出会う『ななつのこ』という本が駒子が出会う日常のミステリーにピッタリとはまって進んでいく。
こんな些細な日常のナゾな出来事も、『ななつのこ』の著者「佐伯綾乃」にかかると、みごとに解決されるのだ。
連作短編という形だけれども、全てがそれぞれで完結していて、なおかつ繋がっている。

面白かったです!
加納朋子さんは初めて読みます。
私はミステリーがあまり得意ではないけれど、凄く楽しめました。
でもこの本は「ミステリー」というジャンルで想像してしまうと、全く違う気がします。
日常の些細なナゾ自体も、登場人物の個性も温かくて、とてもステキな世界です。
次を読むのが楽しみになるし、全部読み終わった後でも楽しめる本だと思います。

ななつのこ (創元推理文庫)
ななつのこ (創元推理文庫)
  • 発売元: 東京創元社
  • 価格: ¥ 546
  • 発売日: 1999/08
  • 売上ランキング: 58850
  • おすすめ度 4.5

★10/10
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2008年08月24日

「風に舞いあがるビニールシート」森絵都

表題作で第135回直木賞受賞。
6つの短編集。

森絵都というと児童文学のイメージで、今まで読んだ「アーモンド入りチョコレートのワルツ」「永遠の出口」「DIVE!!」「つきのふね」のどれもが当てはまっていました。
本書は児童文学ではなく、大人の為の短編集。
どの短編も素晴しく、内容が濃い。
そんな充実した短編が1冊にまとめられていて、凄く贅沢な感じがします。
今までの児童文学とは対照的に、本書全ての話が「大人の事情」に左右されて進んで行きます。
そして、がむしゃらに生きる人々にそれぞれ障害が起きるのですが、読了後には前向きに生きていく勇気が心を温めてくれます。
大好きな1冊。オススメです。

目次
器を探して / 犬の散歩 / 守護神 / 鐘の音
ジェネレーションX / 風に舞いあがるビニールシート

風に舞いあがるビニールシート
風に舞いあがるビニールシート
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2006/05
  • 売上ランキング: 4314
  • おすすめ度 4.0

★10/10
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2008年08月20日

「1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記」木藤亜也

ドラマ化、映画化されています。

「脊髄小脳変性症」という難病は初めて知りました。
ゆっくりとゆっくりと病状は悪化していき、今の医学では良くなることはない。
14歳の中学生が背負うにはあまりにも辛い難病。
これからの未来を胸にときめかせ、どんどん大人に成長する年頃の女の子が、病気に立ち向かう姿は涙無くては読めません。
この本を読むと、今の自分が恥ずかしい。
健康って幸せなことなんだ。
今を健康に生きていられることに感謝をして、一日を大切にしなくては。

1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記 (幻冬舎文庫)
1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記 (幻冬舎文庫)
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 560
  • 発売日: 2005/02
  • 売上ランキング: 1980
  • おすすめ度 4.5

★8/10
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2008年08月15日

「幸福な食卓」瀬尾まいこ

父さんが自殺を失敗したときも、母さんが家を出たときも、朝は普通にやってきた。そして、その悲しい出来事のあとも…。泣きたくなるのはなぜだろう?優しすぎるストーリー。

「父さんは今日で父さんをやめようと思う」
こんなひと言から話が始まる。
母さんは離婚するわけではないのに、別居中。
天才の兄は真剣に考えることをやめてしまっている。
へんてこな家族。それでも、家族なんだ。

瀬尾まいこは文章が暖かくて好きです。
ラストがイマイチなのが残念。

目次
幸福な朝食 / バイブル
救世主 / プレゼントの効用
幸福な食卓
幸福な食卓
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2004/11/20
  • 売上ランキング: 82456
  • おすすめ度 4.0

★8/10
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2008年08月11日

これ、温暖化でしょ。

夕方の帰り途中。
帰りは座りたいので(歳だな・・・)各駅停車に乗ります。
そこでの急行通過待ちをしている時に「ダー!!」と物凄い音がしたと思ったら、開いている電車のドアから雨が勢い良く降りこんできました。
そのうち、ドア付近の席だと雨に濡れてしまうようになり、ドア前は水溜りに。
すぐに7人掛けの席の真ん中でないと濡れてしまうくらい、雨は飛び跳ね、車内は水浸し。
周りの人たちがきゃーきゃー言うのも、雨音で聞こえないくらい。
わー・・・。ちょっと凄い雨・・・。と、唖然としてしまいました。
電車が走り出したら、もう大変なんです。
車内の水が川のように流れ始めて、みんなで足を上げていました。
水の逃げるところが無いから、アクセルやブレーキの度にダァー!と流れています。
駅で降りて、雨が落ち着くのをしばらく待って、無事帰りました。

なんだか物凄いスピードで温暖化が進んでいる気がします。
最近の東京はスコールが凄いですが、他の地方でもこんな風なのかしら。
まるでジャングルのような天気。
と思って調べてみたら、「スコール」は強風の事なんですね。
スコール(Squall)とは、熱帯地方でみられる突然襲ってくる強風のことである。多くは大雨を伴う場合が多い。日本では、熱帯地方のにわか雨を「スコール」と称しているが、本来は上記のような強風のことを指す。驟雨を参照。(Wikipedia)
驟雨(しゅうう)は、短時間で降り止んでしまう雨、もしくは降水強度の変化が激しい雨のこと。にわか雨とほぼ同義である。(Wikipedia)

ふむふむふむ。
「にわか雨」というと、ここまでの激しい雨を想像しにくくて、「スコール」の方が合っている気がしちゃうけど。
温暖湿潤気候の日本は亜熱帯になってしまったのでしょうか?
日本の夏は、季節的な変動のなかではすでに『亜熱帯』といっても良い状態にある。(エキサイトニュース)

そうでしょ。やっぱり。だって最近は暑すぎですよ。
でも「気候区分」は変わらないらしい。
(詳しくは昨年のニュースこのままいったら、いつか日本は亜熱帯? エキサイトニュース

いや、でもこの暑さは尋常じゃない。
ちょっと怖くなった。
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2008年08月08日

「真昼の花」角田光代

角田さんの本は今までに数冊読んできました。
角田さんの文章に慣れてしまったのもあるし、似ている内容だったり設定だったりで、同じ様な感想になってしまいます。
この本も今まで読んだ中に似ている内容もあったし、感想もそう違わない感じがします。
まぁ、読むときの気分次第で左右されますけど。
それでも不思議、少し経つとなぜか読みたくなってしまう角田光代。

行方不明の兄を追うようにしてアジアの国へ来た私。闇両替で所持金のほとんどを失い、一日パン一個で食いつなぎ、安宿をシェアして、とうとう日本企業の前で物乞いを…。帰る気もなく、行くあてもなく、いったい今ここで何をしているのか。それでも、私はまだ帰らない、帰りたくない―。若いバックパッカーの癒しえない孤独を描く表題作他一篇を収録

表題作と「地上八階の海」が収録されていて、私は「地上八階の海」の方が良かったかな。
どちらもやるせない気持ちになるのは変わりないのだけれど。

真昼の花 (新潮文庫)
真昼の花 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 2004/08
  • 売上ランキング: 309353
  • おすすめ度 4.0

★6/10
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2008年08月04日

「ブラックペアン1988」海堂尊

「チーム・バチスタの栄光」シリーズではないけれど、いつものように舞台は同じ桜宮市にある東城大学医学部付属病院だし、登場人物もかぶってきます。
なんと病院長の高階が東城医大に赴任してきた時代を書いていて、田口先生や速水先生をはじめ、藤原、猫田、花房看護婦などいつものメンバーも若くなって出てきます。

実際の医者である筆者が書いているくらいなのだから、沢山出てくる裏事情のようなものも本当なんだろうな。
様々な立場からの色々な思惑があり、それとは無関係な患者が居る。
奮闘する1年目新人医師の世良の視点で、医学に対する情熱や試行錯誤している姿などが面白いです。
ただ、医療器具が色々出てくるのに、それが何だか良く分からなかったのが残念です。

ブラックペアン1988
ブラックペアン1988
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/09/21
  • 売上ランキング: 1451
  • おすすめ度 4.5

★7/10
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2008年08月02日

「フライ、ダディ、フライ」金城一紀

映画化されています。

いたって平凡な人生を歩んできた47歳のサラリーマン、鈴木一。妻と娘を大切に思い、築き上げてきた日常は、とある日、あっけなく崩壊した。その失意のさなかに、鈴木は奇妙な高校生のグループと知り合う。

「レヴォリューションNo.3」の登場人物が出ている、というのは読了後に知りました。
まだ読まずに、こちらを先に読んでしまったみたい。
まぁ、話は全然関係ないようなので良いですが、なんとなく失敗したなという気がします。
それでも、スピード感もあり一気に読みました。
あっという間に読み終わってしまったくらい。
47歳のお父さんが、娘の敵を討つために頑張る話で、内容が面白いという感じではありませんでした。
それなのに、こんなにのめりこむのはなんだろう。
金城一紀は文章が面白い。
そして、カッコイイ。
それも大事なことだなと感じます。

フライ,ダディ,フライ
フライ,ダディ,フライ
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 2003/02
  • 売上ランキング: 89857
  • おすすめ度 4.0

★7/10
再読後★9/10に変更
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