2008年09月29日

「償い」矢口敦子

「感動の長篇ミステリ」という帯に惹かれて読んでみました。
うーん・・・。
あんまり感動できなかったです。
医師をしていた男がホームレスとなる。
ホームレスになる理由は、なるのも納得してしまうほどに悲しい出来事。
自分が医師でありながら、仕事が忙しくて自分の子供を病死させてしまい、妻に冷たいひと言を言ってしまう。
そして、かつて命を助けた子供に出会い、その子が連続殺人犯なのかと疑う。
ここまでも帯に書かれているし、「感動」と書いてあるので、その後の展開も本を読む前に分かってしまっているようなもの。

「人の肉体を殺したら罰せられるのに、人の心を殺しても罰せられないのですか?」

償い (幻冬舎文庫)
償い (幻冬舎文庫)
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 680
  • 発売日: 2003/06
  • 売上ランキング: 510
  • おすすめ度 3.5

★5/10
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2008年09月23日

「ゆめつげ」畠中恵

幕末が舞台だし時代小説になるのかと思うのに、この人のしゃばけシリーズも含めて、時代小説のコーナーには入らず、いつも現代小説のコーナーにあるのが不思議です。
まぁ、時代小説コーナーにあったら、普段読まない女性は探せないかもしれません。

江戸は上野の端にある神社で神官を務める粗忽な兄としっかり者の弟。兄には夢告の能力があった。その噂を聞きつけて舞い込んで来たのが、大店の行方不明の一人息子の行方を占ってほしいという依頼だったのだが……。

しゃばけシリーズ以外で読むのは初めてです。
主人公の弓月があまりに頼りない兄で、しっかり者の弟、信行。
頭の切れる彰彦など、この本もしゃばけ同様に登場人物のキャラクターがとても好感が持てます。夢告という特殊な能力という設定も楽しい。
そして凄く読みやすい。

ゆめつげ (角川文庫 は 37-1)
ゆめつげ (角川文庫 は 37-1)
  • 発売元: 角川グループパブリッシング
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 2008/04/25
  • 売上ランキング: 1787
  • おすすめ度 4.0

★8/10
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2008年09月20日

「地下鉄(メトロ)に乗って」浅田次郎

吉川英治文学新人賞受賞。
映画化されています。
「地下鉄(メトロ)に乗って」映画公式サイト

永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは30年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため……。思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。

こんなにも有名な作品を今になってやっと読みました。
「鉄道員(ぽっぽや)」の少し大人のイメージが強かった為、椿山課長の七日間を読んだ、読みやすさと面白さの衝撃は大きかったのは、まだ覚えていますが、なんとなく手を伸ばしにくかったみたいです。

世界的に有名になるまで登り詰めた仕事人間の父親の過去を、タイムスリップしながらたどっていく。
縁を切ったほどのひどい父親だったが、過去の父親と関わると、どれだけ辛い時期に頑張っていたのかが分かる。
自殺をした兄、家を継いだ弟、一緒に家を出た母親、父親の愛人など、家庭事情はなんとも複雑。

読み終えると何とも言えない気持ちです。
戦中戦後の混乱していた日本を生き抜いた父親の強さには驚かされるし、母親がどんな気持ちで子供3人を思っているのかも分かる。
仕事仲間でもあったみち子がなんとも哀しい。

地下鉄(メトロ)に乗って (講談社文庫)
地下鉄(メトロ)に乗って (講談社文庫)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 1999/12
  • 売上ランキング: 7856
  • おすすめ度 4.0

★9/10
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2008年09月15日

「ぶたぶたの食卓」矢崎存美

見た目は愛らしいぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男・山崎ぶたぶた。彼が作る料理は、どこか懐かしく切ない思い出の味だ。大好きだった祖母が作ってくれたチャーハン、遠い夏休みの記憶を喚び起こすかき氷…それらが、傷つき疲れた人々の心をときほぐし、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてゆく―。心の奥をほんのりと温めてくれる、傑作ファンタジー。

ぶたぶたのキャラクター、最高です。
可愛いのに、中年で家族があるお父さんだというところがさらに良いです。
誰からも好かれ、弱っている人を癒してくれる不思議な魅力を持ったぶたぶた。
シンプルで簡単な料理を心をこめて作り、それを口にした人はみんな元気になれる。
食べ物が美味しそうに感じられる文章は高評価になるのは私の傾向ですが、本当に美味しそうなのです。
ぶたぶたシリーズがあるので、他のも読みたくなりました。

矢崎存美のブログ
矢崎電脳海牛ブログ

ぶたぶたのモデルになったぬいぐるみ“ショコラ”(サイズM)
モン・スイユ

ぶたぶたの食卓 (光文社文庫)
ぶたぶたの食卓 (光文社文庫)
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 500
  • 発売日: 2005/07/12
  • 売上ランキング: 199834
  • おすすめ度 4.5

★9/10
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2008年09月13日

「舞姫通信」重松清

ラストシーンは、もう始まっているのかもしれない。人は、誰でも、気づかないうちに人生のラストシーンを始めている。17歳で死んだ「自殺志願」のタレント城真吾にとっては、16歳は晩年だった。城真吾は教えてくれた。人は死ねる。いつ。いつか。いつでも―。でも、僕は思う。僕の教え子の君たちの「いつか」が、ずっとずっと、遠い日でありますように。教師と、生徒と、生と死の物語。

学校で自殺をした舞姫がヒロインかのような「舞姫通信」が配られ、自殺志願のタレントを多くの若者たちは崇拝する。
死ぬ権利とはいったいなんだろう。
いつ死ぬか分からないのだったら、自分で自分のラストシーンを決めても良いのではないか。

テーマが重いのと、重松作品への慣れも出てきたのか、あまり入り込めなかったです。
まぁ、生と死というのは、重松清の本を読んでいる時点でほとんど関わってくる問題なんだし、元気のあるときじゃないと読みきれませんが。

舞姫通信 (新潮文庫)
舞姫通信 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 1999/03
  • 売上ランキング: 217782
  • おすすめ度 4.0

★6/10
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2008年09月07日

「ドラママチ」角田光代

妊娠、恋愛、プロポーズ…女はいつも何かを待っている。中央線沿線の「マチ」を舞台に、小さな変化を「待つ」ヒロインたちの8つの物語。

角田光代さんは本当に女性の気持ちを文章にするのが上手いと思う。
女性のほとんどが「ああー、そうそう、そうなんだよね」という感想を持つんだろうな。
それも女性の気持ちのメインな部分ではなくて、細かい部分だというのが、また良い。
今が取り立てて不幸と言うわけではなく、一般的に幸せという部類に入れられるだろう自分の人生だけれども、やっぱり今よりは幸せになりたい。
そんな女性達の日常的な話。

ドラママチ
ドラママチ
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,350
  • 発売日: 2006/06
  • 売上ランキング: 155152
  • おすすめ度 4.0

★7/10
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2008年09月02日

おとな買い。

ふだん私は漫画を読みません。
子供の頃も、コミックスは買っていませんでした。
それでも月刊のコミック雑誌は、どうしても読みたくて、少ないおこずかいの中からしぼりだして買っていました。

その時に読んでいたのは、「りぼん」という月刊コミック雑誌。
あの頃「なかよし」派と「りぼん」派に分かれてたなー。
今の子供たちもそうなのかな?(笑)
私は断然「りぼん」派。
「ちびまるこちゃん」とかもあったなー。
あぁ、懐かしい。

「りぼん」の中で、一番お気に入りだったのが「ときめきトゥナイト」(池野恋)という漫画。
吸血鬼の父親と狼人間の母親との間に生まれた、蘭世という女の子が主人公。
そっけない同級生の真壁くんに猛烈アタックをするというお話。
とにかく絵が可愛いのが気に入っていました。
こてこての少女マンガです。

先日、本屋さんで普段は見ない漫画コーナーをフラフラしていたら、見つけてしまったのですよ!
「ときめきトゥナイト」全16巻!!
結構迷ったのですが、全巻セットで買っちゃいました(笑)

ここ何日か、夏休み中の合宿の仕事やらでまとまった時間が取れなかったのですが、ついに読み終えました。
あぁ・・・・・・。(ためいき)
この歳で読んでも、ちゃんと「ときめき」ました( ̄m ̄*)
恋って良いわねぇ。。
なんだか思春期に戻ったような気分。

それにしても今思うと、私はこの漫画に随分影響されていたみたい。
昔、ノートの端っことかに書いていた落書きは、蘭世のような女の子だったし、小学生の頃に読んでいたものなのに、私の中学生の頃の髪型や洋服や鞄が、蘭世そっくりだったり。
ああ、そういえばこんな髪型してたな、とか、こんな鞄買ったな、とか、色々思い返しながら、読んでいました。
主人公が代替わりをした頃に「りぼん」から卒業しちゃったので、今回最後まで読めたのも良かったー! ←どうやら第1世代と言うらしい。第3世代まであります。
あー、面白かった♪
たまにはこういうのも良いな( *´艸`)

ときめきトゥナイト (1) (集英社文庫―コミック版)
ときめきトゥナイト (1) (集英社文庫―コミック版)
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 650
  • 発売日: 1998/10
  • 売上ランキング: 58180
  • おすすめ度 4.5

当時、アニメ化もされていたのね。
見たかったなぁ。
今はこんなのもあるみたい。
ときめきミッドナイト
ちょっと気になっています(笑)
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posted by このみ。 at 00:55 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記| edit

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