2008年10月31日

「99%の誘拐」岡嶋二人

第10回吉川英治文学新人賞受賞。

末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。

この本が文庫で出始めた頃、どの本屋さんに行っても山のように平積みされていたのを覚えています。
それを見た私は何故だか天邪鬼になり、「今のこのブームには乗らないぞ」みたいな気持ちで素通りしていました。
今読み終わってみると、流行っていた理由も納得の面白さでした。

父が書いた手記には、息子の誘拐事件の詳細が書かれていた。
当時の被害者である息子は、父親と同じ会社に就職し、優秀な社員として働いている。
そんなとき、20年前の事件の身代金、当時の価値で5000万円分の金の延べ棒が発見される。

スピード感があり、とても読みやすかったです。
完全犯罪をしようとする犯人が、慎重に事件を進めていく様子がワクワクします。
今から20年前に発売されたので、コンピューター関係の内容に古さを感じますが、かえって今読んだから理解が出来る部分もあるかもしれません。
少なくとも、当時私がこれを読んでもチンプンカンプンだったかも。

99%の誘拐 (講談社文庫)
99%の誘拐 (講談社文庫)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 730
  • 発売日: 2004/06
  • 売上ランキング: 176838
  • おすすめ度 4.0

★9/10
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2008年10月22日

「水曜の朝、午前三時」蓮見圭一

この人の本は初めて読みました。
普段私が本を選ぶ時に、評判が良いものや読んだことのある作家のものを選びがちで、たまに表紙買いがある程度ですが、この本は題名買いです。
この題名の、どの部分がどうして気になったのかは分かりませんが(笑)

45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美が、娘のために遺した4巻のテープ。そこに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働いていた23歳の直美と、外交官として将来を嘱望される理想の恋人・臼井礼との燃えるような恋物語だった。「もし、あのとき、あの人との人生を選んでいたら…」。失われたものはあまりにも大きい。愛のせつなさと歓びが心にしみるラブストーリー。

他の方の評判が見事に割れているのがなんとなく分かります。
妻の母親の壮絶な人生。
それはとても興味深いものでしたが、設定があまり好きではありませんでした。
当時の世間としては、こういう感じだったのだとは思いますが。

水曜の朝、午前三時 (新潮文庫)
水曜の朝、午前三時 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 500
  • 発売日: 2005/11
  • 売上ランキング: 180569
  • おすすめ度 3.5

★6/10
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2008年10月15日

「幽霊人命救助隊」高野和明

自ら命を絶ってしまい、浮かばれない霊となってしまった4人が、人名救助隊を結成する。
神様との約束は、天国行きと引替えに、49日間で100人の命を救うという事。

読みながら、浅田次郎の「椿山課長の七日間」を思い出しました。
自殺してしまった4人は、自殺しようとしている人たちを助けていく中で、自分の自殺を振り返る。
残してきた周りの人、死ななくても良かったという事実、自分の死んだ後の姿、それぞれの事情があるにせよ、自ら命を絶ってしまうという悲しい事に正面から向き合う。
自殺する理由は人それぞれだけれども、最終的には死ななくてもなんとかなる。
今の世の中のいくつもの問題点なども指摘していて、自殺だけではない問題提議もされている。

文章が読みやすくて、どんどん先に進めます。
そして自殺をしようと思ってしまううつ病などの精神病、自殺そのものについて、分かりやすく書いてあります。
最後にはホロリと泣かされてしまいました。
この世の中を生き抜くためには、図太さも必要なんだ。

幽霊人命救助隊 (文春文庫 た 65-1)
幽霊人命救助隊 (文春文庫 た 65-1)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 720
  • 発売日: 2007/04
  • 売上ランキング: 37215
  • おすすめ度 4.5

★9/10
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2008年10月10日

「ゆっくりさよならをとなえる」川上弘美

春夏秋冬、いつでもどこでも本を読む。居酒屋のカウンターで雨蛙と遭遇したかと思えば、ふらりとでかけた川岸で釣り竿の番を頼まれもする。深呼吸のようにゆったりした、59篇のエッセイ。

さまざまな新聞や雑誌に連載された59篇ものエッセイ。
川上弘美がどういう人なのかが分かり、ますます好きになりました。
読書の事、友達の事、日常の事、全てにおいてチャーミングで優しい。
独特の文章も読んでいて心地良いのは感性が素晴しいからなんだなと納得。
書評がまた良くて、幅広いジャンルなのにどの本も読んでみたくなります。
またしばらくしたら再読しようっと。ゆっくりと。

ゆっくりさよならをとなえる (新潮文庫)
ゆっくりさよならをとなえる (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 2004/11
  • 売上ランキング: 76333
  • おすすめ度 4.5

★9/10

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2008年10月04日

「きいろいゾウ」西加奈子

「きいろいゾウ」公式ページ

この本を読み終えるには、かなりの時間がかかりました。
決して面白くないワケではありません。
寝る前に読み始めると、本の前半部分はあまりの幸せさに安心させられて、ついつい寝てしまいます。
後半部分は・・・なんでだろう(笑)
内容的には幸せ一杯の部分だけではないのですが、文章の雰囲気が暖かくて、ほんわか。
ということで、うーん・・・2週間はかかりました。
毎日ほんの少しずつ、読み進めていました。

夫の名は無辜歩(むこ・あゆむ)、妻の名は妻利愛子(つまり・あいこ)。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う若夫婦が、九州の片田舎にやってきたところから物語は始まる。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、百足、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりゆっくりとその年の冬まで進んでいき、「ある出来事」を機にムコがツマを残して東京へ向かう。それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだった。ひとり残されたツマは、幽霊に出会い、家のそばにある裏山のなかへと進んでいった。そこで彼女は、あるものに遭遇する。

あー、こんな夫婦になりたい。
大事なものなんて、ひとつしかない。
「ムコさん」「ツマさん」と名前を呼び合っているだけで、幸せなんだ。
登場人物も優しい。
そして、西加奈子の文章には動物の言葉が良く出てくるけれど、それがまた良い。

きいろいゾウ
きいろいゾウ
  • 発売元: 小学館
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2006/02/28
  • 売上ランキング: 198338
  • おすすめ度 3.5

★9/10
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2008年10月03日

キャラメル。

最近「キャラメル」にハマっています。
「キャラメルソース」とか「キャラメル味」ではなく、「キャラメル」そのものです。
子供に戻った気分ですけど(笑)

仕事の関係上、食事の時間が結構不規則な生活なので、お腹が空いた時などに重宝しています。糖分と、噛むことで空腹を紛らわせることが出来るし、甘いもの好きな私としてはリラックスも出来ます。

お気に入りは森永。
それも「ハイソフト」ではなく、黄色のパッケージの「ミルクキャラメル」です。
色んな味が出ていて「抹茶」「あずき」「黒糖」なども食べましたが、やっぱり「ミルク」ですね。

グリコや、明治や、他にもいくつか食べましたが、味は森永のが一番。
今話題の、北海道土産で人から頂いた、田中義剛さんの「花畑牧場の生キャラメル」も食べましたが・・・これはこれで美味しいし、口どけ感は驚きましたが・・・。
味はやっぱり森永のが一番(笑)
どこでも買えますし。安いし。( ̄m ̄*)

コンビニや駅の売店で見つけると、2箱買います。
毎回ちょっと恥ずかしいので、いかにも「姪っ子が好きだから・・・」風の勢いで買っていますが、相手に伝わっているかしら。
無理だろうな。姪っ子も居ないしな(笑)
なるべく色んな場所で買うように気をつけていますが、そこまでする必要ってあるのかな。
まぁ、いいか。

こうやって食欲の秋は深まっていくのですね。

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posted by このみ。 at 22:35 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | お気に入りモノたち| edit

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