2009年05月26日

「夜の公園」川上弘美

リリ、幸夫(リリの夫)、春名(リリの親友)、暁(リリの恋人)の4人の視点から書かれる。
家族がいるのに、なんだか寂しい。
大人になってからの恋愛。
「不倫」という言葉で片付けてしまえば、それまでだけれど、そういう内容です。
面白いには面白いのですが、川上弘美の初期作品とは随分印象が違うのでビックリします。独特の世界観はあるけれど、随分と俗っぽくなってしまったというか、イマドキ風になってしまった気がします。
川上弘美は、あの、日本の古風な良さを、みたいなところが大好きなので、少しだけ残念です。でも、この本だけ、なのかもしれないですね。

夜の公園
夜の公園
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2006/04/22
  • 売上ランキング: 138897
  • おすすめ度 3.5

★7/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 00:10 | 東京 ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年05月24日

「ヒートアイランド」垣根涼介

映画化されています。(公式サイトは閉鎖?)
面白かったです。
でも中盤で読みとどまってしまい、なんとなく★7/10にしました。一気に読みたかったな。
渋谷でファイトパーティーを開き、トップにのし上がったストリートギャング雅。頭のアキとカオルは、仲間が持ち帰った大金を見て驚愕する。それはヤクザが経営する非合法カジノから、裏金強奪のプロフェッショナルの男たちが強奪した金だった。少年たちと強奪犯との息詰まる攻防を描いた傑作ミステリー。

アキとカオルのコンビが気持ち良い。ストリートギャングですけど。
裏金強奪のプロ、柿沢と桃井も渋くてカッコイイ。強盗ですけど。
この後の彼らは「ギャングスター・レッスン」と「サウダージ」にも出てくるというので、ゼヒ読まなくては!
ヒートアイランド (文春文庫)
ヒートアイランド (文春文庫)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 710
  • 発売日: 2004/06
  • 売上ランキング: 5111
  • おすすめ度 4.5

★7/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:50 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 本を読んで| edit

2009年05月16日

「サウスバウンド」奥田英朗

2006年本屋大賞第2位。
映画化されています。「サウスバウンド」公式サイト

父さんは時代に取り残されてしまったような元過激派の、その世界では有名人だった。学校には行かなくても良いと言うし、国が大嫌いだし、お役所を敵視している。小学6年生で中野に住む主人公は、地元の中学生に嫌がらせを受け、友人達と立ち向かう。父親は作家だと言いながらブラブラし、昔の仲間のアキラさんを居候として向かえ、事件が起きる。そこで、行きたいなと言っていただけだと思っていた西表島へ引っ越す。

ハチャメチャな父親で笑えました。
主人公の二郎は、変な父親にもめげず、中学生からのいじめにも立ち向かい、凄く素直に育っているのが嬉しくなります。
子供の世界と大人の世界が、それぞれ上手く書かれていると思います。
こんな父親絶対に嫌だけれど、言っていることにはちゃんと筋が通っていて、最後のほうでは二郎は父として誇れると思うまでになります。
読んでいる私もとてもかっこよく思えてきました。
クスクス笑ってしまうような話で、読みやすかったです。

サウス・バウンド
サウス・バウンド
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2005/06/30
  • 売上ランキング: 22710
  • おすすめ度 4.5

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 01:04 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年05月15日

「ちいさな幸福」角田光代

『All Small Things』を改題。
雑誌「FRAU」に掲載された12の短篇とアンケート、そのアンケート結果から書き下ろしの短篇1つをまとめた連作短篇集。

「今までで一番印象に残っているデートって、どんなの?」
そんな質問を長谷川カヤノが友人に聞く。友人から友人へ、知人へ、同僚へ、と世間話のリレーのような感じで話が進んでいく。
これを読みながら、当然ながら自分の過去も振り返るわけで、私が印象に残っているデートはどれだったかな?とか、デートっぽくないデートはどれだったかな?とか、色々思い返しながら読みました。
感じ方は人それぞれだけれども、豪華なデートが印象に残っている人はあまり居ないのにほっと一安心。
私だけじゃないんだ。
こういう恋バナで盛り上がるのって女性の特権ですね。

ちいさな幸福 <All Small Things> (講談社文庫)
ちいさな幸福 (講談社文庫)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 2007/01/12
  • 売上ランキング: 181636
  • おすすめ度 4.0

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:40 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年05月05日

「むかしのはなし」三浦しをん

人は変化する世界を言葉によって把握する。どんな状況においても、言葉を媒介に誰かと繋がっていたいと願う…。語られることによって生き延びてきた物語である「日本昔話」を語り変えた書下ろし7編を収録。

今、昔話が生まれるとしたら・・・という事で、かぐや姫、花咲か爺、浦島太郎、桃太郎など誰でも知っている日本昔話を現代風にアレンジしている。
短編集で、それぞれが昔話にリンクしているのだけれど、すぐにリンクが分かるのと、よく読まないとリンクが分かりにくいものもありました。
現在が「昔」になるわけだから、話の内容は未来なわけで、三浦しをんの想像する未来が面白いです。いや、地球的には面白くないのですけど。
だって、後三ヶ月で隕石がぶつかり、地球は滅亡するかもしれない。周りの惑星には数人しか行けない。その状況で、人はどうするのか。なんて話ですから。
再読しないと、きっとまだ分かっていない部分がありそうです。

むかしのはなし (幻冬舎文庫 み 12-1)
むかしのはなし (幻冬舎文庫 み 12-1)
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 560
  • 発売日: 2008/02
  • 売上ランキング: 39665
  • おすすめ度 4.0

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:07 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(1) | 本を読んで| edit

▲TOPへ
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。