この本の評価はかなり割れているようです。
私は面白いと思いますが、今までの垣根涼介の文章とは違うので、評価割れの原因はそのせいなのかな?
リストラを専門に請け負う会社に勤めている真介の仕事は、クビ切りの面接官。昨日はメーカー、今日は銀行、女の子に泣かれ、中年男には殴られる。はっきり言ってエグイ仕事だ。それでもやりがいはあるし、心も身体も相性バッチリの恋人もいる。そして明日は……? 笑って唸って泣かされる、恋と仕事の傑作エンタテインメント!
リストラする人を選出する仕事というだけで、気持ちがゲンナリしてしまうけれど、ちゃんとその人の事を調べて、会社にとって一番良いリストラをしていく。
会社に残りたい、今後の生活がかかっている、会社にしがみつく社員を冷たく対応する面接のシーンは笑い事ではないけれど、食い入るように読んでしまいました。
全5章で書かれていて、「旧友」と「去り行く者」が面白かったです。
- 君たちに明日はない (新潮文庫 (か-47-1))
- 発売元: 新潮社
- 価格: ¥ 620
- 発売日: 2007/09/28
- 売上ランキング: 47797
- おすすめ度
★8/10