生命を誕生させるはずの分娩室で行われた後期妊娠中絶。過去、数百にのぼる胎児の命を奪ってきた助産婦・桐山冬子はある日、無造作に放置された赤ん坊の目に映る醜い己の顔を見た。その時から罪の償いのために半生を捧げる決意をした彼女は、声高に語られることのない“生”を守る挑戦を始める―。胎児の命、そして中絶の意味を問う衝撃作。
重いテーマです。
胎児は人間として扱われない事実。
生々しい描写もあり、読んでいて辛くなりましたが、人工中絶について自分が無知だったことに驚きました。
中絶を止めさせようと動き出す「天使の代理人」の行動は少し無理があるけれど、この行動によって中絶を止め、子供を産んで幸せに生きていく家族が増えていく。
親の都合は人それぞれで、一概には絶対反対と言えないけれど、頑張れば産めるのに中絶してしまう人が事実として多いのも悲しいこと。
妊娠、精子バンク、人工授精、医療ミスによる中絶、人工中絶、流産。
命の大切さを噛締めた一冊。
- 天使の代理人〈上〉 (幻冬舎文庫)
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- おすすめ度
- 天使の代理人〈下〉 (幻冬舎文庫)
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★7/10