ちょうど今の私にとって、読んで良かったと思います。
初めの「カカシの夏休み」は、学校の先生が昔を思い出して、あの頃は・・・と思いふけるのを、自ら「ノスタルジー禁止」と言い聞かせる。生まれ故郷はダムに沈み、あの頃にあの場所に帰りたくても帰れないのだから。
印象に残ったのは「幸せって何だ?」というセリフ。
ちょっと前にこんな感じの独り言をブログに書いていたのもあって、考えさせられたな。
次の「ライオン先生」も学校の先生で、先生とはこうあるべきだと思いつつ、自らを騙し、生徒も騙し、正直に生きていない矛盾に苦しむ。
カツラを着けている方って、こんな感じに思うこともあるのかな。
最後の「未来」
これは重いですね。
身に覚えの無い事で加害者と言われ、事実上被害者になる。
ただ、そうなった事で他の人よりも考えに考えて、もともとの被害者の事は忘れられなくなるし、被害者とは違う痛みをずっと背負って生きていくことになる。
重い題材なのに、優しく感じられました。
3編ともセリフの中に人間の優しさが出ていて、救われます。
他の重松作品も読みたくなりました。
収録されている作品
カカシの夏休み
ライオン先生
未来
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本★7/10
読んでみよっと。時間があれば・・・
でもね、歳を重ねると不思議と「自分」より「他人」に優しくなってくよ。人の喜びを自分の喜びに感じたり・・・「人生 送りバント」って感じです。テーマの表現力 抜群なんですね 読まなくても なんか読んだ気になりました。
好み.さんの読まれた作品はまだ読んだ事ないので、早速、図書館に予約です!
私のお勧めは「疾走」かな。
でも元気な時に読まないと、辛いですよ(^_^;)
重松清は気になってはいたけど、読んだことなかったので、読んでみようかなって思います。
ちなみに、ブームに少し遅れたけどやっとこさリリーの東京タワーを読んでます。
歳をとるとまるくなるって言いますものね。
「人生 送りバント」かぁー。
良いですねぇ♪
私の文章は酷いので、たぶんちゃんと本を読んだら突っ込みを入れたくなるかもしれませんよ(笑)
>ゆぅさん
ゆぅさんも大好きなんだー。
「疾走」は評判いいですね。
みんな、重いけどいいって書いてありました。
元気な時に読んでみます♪
>sakuさん
重松作品、私もずっと気になってて、やっと読みました。
これはあんまり有名な方じゃないかも。
リリーの東京タワー、私も買って読み始めようとしているところです♪
楽しみー( ´艸`)