短大生の入江駒子は『ななつのこ』という本に出逢い、ファンレターを書こうと思い立つ。身辺を騒がせた〈スイカジュース事件〉をまじえて長い手紙を綴ったところ、事件の“解決編”ともいうべき返事が舞い込んだ! こうして始まった駒子と作家のやりとりが鮮やかにミステリを描き出す、フレッシュな連作長編。
主人公の駒子が出会う『ななつのこ』という本が駒子が出会う日常のミステリーにピッタリとはまって進んでいく。
こんな些細な日常のナゾな出来事も、『ななつのこ』の著者「佐伯綾乃」にかかると、みごとに解決されるのだ。
連作短編という形だけれども、全てがそれぞれで完結していて、なおかつ繋がっている。
面白かったです!
加納朋子さんは初めて読みます。
私はミステリーがあまり得意ではないけれど、凄く楽しめました。
でもこの本は「ミステリー」というジャンルで想像してしまうと、全く違う気がします。
日常の些細なナゾ自体も、登場人物の個性も温かくて、とてもステキな世界です。
次を読むのが楽しみになるし、全部読み終わった後でも楽しめる本だと思います。
- ななつのこ (創元推理文庫)
- 発売元: 東京創元社
- 価格: ¥ 546
- 発売日: 1999/08
- 売上ランキング: 58850
- おすすめ度
★10/10