江戸翠(みどり)は、フリーライターの母と祖母との3人暮らし。「ふつう」である翠に少し不満を持つ母を筆頭にして、家族はみな、どこか浮世離れした人々だ。ときどき「翠くんの生き血を吸いたくなるのよね」などと言う祖母。そして、翠の遺伝子上の父親で、ふらりと家にやってくる大鳥さん。一方で、親友の花田は「ものすごくシミシミした感じで」世界に溶けこんでしまう自分が困るという。やがて花田は、セーラー服を着て登校しはじめる。
時々無性に川上弘美の本が読みたくなります。
この世界観がお気に入り。
ただ、私が今まで読んだ川上作品と比べて、結構違う印象を受けました。
なんだろう、ひとことで言うと、新しい感じ。
古風な言い回しや独特の世界観はそのままで、現在の日本が書かれています。
こういうのも良いなと新鮮な感じでした。
- 光ってみえるもの、あれは (中公文庫)
- 発売元: 中央公論新社
- 価格: ¥ 620
- 発売日: 2006/10
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- おすすめ度
★8/10