映画化されています。「サウスバウンド」公式サイト
父さんは時代に取り残されてしまったような元過激派の、その世界では有名人だった。学校には行かなくても良いと言うし、国が大嫌いだし、お役所を敵視している。小学6年生で中野に住む主人公は、地元の中学生に嫌がらせを受け、友人達と立ち向かう。父親は作家だと言いながらブラブラし、昔の仲間のアキラさんを居候として向かえ、事件が起きる。そこで、行きたいなと言っていただけだと思っていた西表島へ引っ越す。
ハチャメチャな父親で笑えました。
主人公の二郎は、変な父親にもめげず、中学生からのいじめにも立ち向かい、凄く素直に育っているのが嬉しくなります。
子供の世界と大人の世界が、それぞれ上手く書かれていると思います。
こんな父親絶対に嫌だけれど、言っていることにはちゃんと筋が通っていて、最後のほうでは二郎は父として誇れると思うまでになります。
読んでいる私もとてもかっこよく思えてきました。
クスクス笑ってしまうような話で、読みやすかったです。
- サウス・バウンド
- 発売元: 角川書店
- 価格: ¥ 1,785
- 発売日: 2005/06/30
- 売上ランキング: 22710
- おすすめ度
★8/10