2009年05月16日

「サウスバウンド」奥田英朗

2006年本屋大賞第2位。
映画化されています。「サウスバウンド」公式サイト

父さんは時代に取り残されてしまったような元過激派の、その世界では有名人だった。学校には行かなくても良いと言うし、国が大嫌いだし、お役所を敵視している。小学6年生で中野に住む主人公は、地元の中学生に嫌がらせを受け、友人達と立ち向かう。父親は作家だと言いながらブラブラし、昔の仲間のアキラさんを居候として向かえ、事件が起きる。そこで、行きたいなと言っていただけだと思っていた西表島へ引っ越す。

ハチャメチャな父親で笑えました。
主人公の二郎は、変な父親にもめげず、中学生からのいじめにも立ち向かい、凄く素直に育っているのが嬉しくなります。
子供の世界と大人の世界が、それぞれ上手く書かれていると思います。
こんな父親絶対に嫌だけれど、言っていることにはちゃんと筋が通っていて、最後のほうでは二郎は父として誇れると思うまでになります。
読んでいる私もとてもかっこよく思えてきました。
クスクス笑ってしまうような話で、読みやすかったです。

サウス・バウンド
サウス・バウンド
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2005/06/30
  • 売上ランキング: 22710
  • おすすめ度 4.5

★8/10


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posted by このみ。 at 01:04 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit
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