2009年06月26日

「偶然の祝福」小川洋子

お手伝いのキリコさんは私のなくしものを取り戻す名人だった。それも息を荒らげず、恩着せがましくもなくすっと―。伯母は、実に従順で正統的な失踪者になった。前ぶれもなく理由もなくきっぱりと―。リコーダー、万年筆、弟、伯母、そして恋人―失ったものへの愛と祈りが、哀しみを貫き、偶然の幸せを連れてきた。息子と犬のアポロと暮らす私の孤独な日々に。美しく、切なく運命のからくりが響き合う傑作連作小説。

連作短編集って良いですね。
短編だから読むのを中断しやすいのに、ちゃんと1冊分同じ世界で楽しめるところが好きです。
主人公が作家という設定だからか、小川洋子本人の話なのかなとも思いながら読みましたが、きっと違うんだろうな。
失うものを見届けていくのは辛いことだけれども、幸せも同時に運んできてくれたと思えば、少しだけ救われるのかもしれない。

目次
失踪者たちの王国 / 盗作 / キリコさんの失敗
エーデルワイス / 涙腺水晶結石症 / 時計工場 / 蘇生
偶然の祝福 (角川文庫)
偶然の祝福 (角川文庫)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 500
  • 発売日: 2004/01
  • 売上ランキング: 176801
  • おすすめ度 4.0

★8/10
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posted by このみ。 at 23:50 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit
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