僕たちは「その日」に向かって生きてきた
男女が出会い、夫婦になり、家族をつくって、幸せな一生なのか。消えゆく命の前で、妻を静かに見送る父と子。感動の重松ワールド
読む前から絶対に泣くんだろうなと思って覚悟をしていたけれど、やっぱり泣いてしまいました。号泣。涙が止まりませんでした。
7つの短編が、ラストで関連しています。
日常にある「死」が書かれています。
周りにいる人たちはそれぞれで、事情や状況も違うけれど、深く心に残るエピソード。
7つのうちのラスト3つの短編、「その日のまえに」「その日」「その日のあとに」は、やはり一番心に残ります。
愛する家族が末期ガンだと告知され「その日」に向けて準備をする。
準備をしている自分が許せないけれど、準備をするしかない。
重松清がいつもテーマにしている「家族」と「死」について、考えさせられます。
- その日のまえに
- 発売元: 文藝春秋
- 価格: ¥ 1,500
- 発売日: 2005/08/05
- 売上ランキング: 48148
- おすすめ度
★10/10