静かな流れ、静かな感情。
その中に色々なものがうずまきます。
夫と上手くいっていないカリグラファーと、ピアニストになるのを挫折したチェンバロ製作者と、その助手の3人で話が進みます。
簡単に言ってしまえば、この3人の三角関係の話ですが、
そんな表現では言い表せない話です。
心がきれい過ぎる人というのは、素敵です。
でもきれい過ぎるからこそ、周りを傷つけることも。
当然、責める事は出来ないけれど・・・。
今の私に、ピッタリの本でした。
書かれている言葉が、私の身体にしみこんでいく感じ。
人間の心のキレイな部分と、そうではない部分に非常に興味を持ちました。
上手く言葉に表現できないのがまどろっこしいけれど、
この本、良かったです。
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本★9/10