題名の通り、ラヴストーリーなのだけれども、何か普通じゃない。
内容はドロドロしたものなのに、全然ドロドロしているようには思えないし。
マリエとユリエ、二人の姉妹のそれぞれの恋。
川上弘美は言葉を凄く大切にしているなと思う。
勿論作家はみんなそうかもしれないけれど、「ひたがな」「カタカナ」などの表記の仕方で、これほど雰囲気が変わるものなのかと驚いてしまいます。
登場人物の名前からして不思議。
マリエ、ユリエ、紅郎、オトヒコさん、鈴本鈴郎、ミドリ子、チダさん。
ミドリ子なんて特に。
絶対に「緑子」なんて表記では、この人物は出来上がらないと思う。
人それぞれの愛し方があり、人それぞれの愛され方がある。
そんな事を読み終わった時に感じました。
誰かを好きになるということは、誰かを好きになると決めるだけのこと。
いとしい | |
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本★8/10
普段起こりうるような日常を描いてそうで、そうでないというか。。。
不思議な作家ですね〜。
「センセイの鞄」良かったなー。
この人も独特な世界観がある作家ですね。
川上弘美もだけど小川洋子とか村上春樹とか
sakuさんと作家の趣味が結構同じかも( ´艸`)