鷺沢萠は35歳で亡くなった(自殺)という事が非常に悔やまれます。
人が生きていく中で体験する、ふとした遣る瀬無さや悲しみを感じさせられました。
高速道路の下に広がる死に掛けてしまった様な町並みや、父と同じ様に会社が倒産しそうな時の心情や、父の事を愛して止まない愛人。
人の感情、その時の情景の書き方が、なんともいえない感じで伝わってくる文章が凄いと思う。
読み終えてもやもやとした気持ちがあるけれど、もう一度読みたい。
再度読まないと理解しきれないような気がします。
収録されている作品
銀河の町
駆ける少年
痩せた背中
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本★7/10