2006年06月19日

「駆ける少年」鷺沢萠

第二十回泉鏡花文学賞受賞。
鷺沢萠は35歳で亡くなった(自殺)という事が非常に悔やまれます。

人が生きていく中で体験する、ふとした遣る瀬無さや悲しみを感じさせられました。
高速道路の下に広がる死に掛けてしまった様な町並みや、父と同じ様に会社が倒産しそうな時の心情や、父の事を愛して止まない愛人。
人の感情、その時の情景の書き方が、なんともいえない感じで伝わってくる文章が凄いと思う。
読み終えてもやもやとした気持ちがあるけれど、もう一度読みたい。
再度読まないと理解しきれないような気がします。

収録されている作品
銀河の町
駆ける少年
痩せた背中

駆ける少年駆ける少年
鷺沢 萠

文藝春秋 1995-05
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本★7/10


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posted by このみ。 at 22:34 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit
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