別れた妻への要求を突きつつ、ユウカイ犯と人質は冒険とも言える逃亡生活に入る。
結構情け無いお父さんなのだが、頑張ってハルに色んな事を教えようとしているのが、ちょっと可愛い。
「子供は親を選べない」というハルに
「ろくでもない大人になっても誰のせいでもなく、自分のせい」だと言う父親。
解説で重松清が、口に出した言葉と口に出せない言葉を書いている。
大体、実生活においては口に出さない言葉は、他人には伝わる事は少ないのだけれども
この本では(というか、全般的に本だったら)口に出さなくても文章になっているので、読み手には伝わる。
当たり前といえば当たり前だけれども、だからこそ誤解が生まれたり、相手の思うことを想像したりするのね。
- キッドナップ・ツアー
- 発売元: 新潮社
- 価格: ¥ 420
- 発売日: 2003/06
- 売上ランキング: 31593
- おすすめ度
本★6/10
私も読みました〜。
年頃の娘とお父さん、微妙な距離感ですよね。
でも、あのお話のような極限状態では奇跡が起きてもおかしくない、って思いました。
最近、角田さんの『対岸の彼女』を読み終わりました。
また感想を近いうちにアップする予定です。
TB有難うございます♪
微妙な距離感が面白かったですね。
ハルは勿論可愛いけど、お父さんも憎めなくて(笑)
「対岸の彼女」読みたいなー。
由松さんの感想、楽しみにしています!