2006年07月05日

「中国てなもんや商社」谷崎光

映画化されていたとは。
きっと面白いんだろうなー。
だって、原作がこんなに面白いんだから。

90年代前半の話。
腰掛けOLのつもりで入った商社が取り扱うのは中国からの輸入品。
主人公というか、著者は衣料を取り扱う。

その当時の中国は本当にひどいのだ。
首の入らないTシャツや開かない傘、手の入らないポケットなどを、胸を張って納品してくる。
納期が遅れたら、工場が竜巻で飛ばされたとか、日本からのオーダーが原因と言ったりとめちゃくちゃ。
こんなエピソードが満載で、今だから笑える話が盛り沢山。

買い手が上の日本と、売り手が上の中国。
働けば損と思っていたり、決して謝ろうとしなかったり・・・
価値観を同じにするのは無理な話だけれども、考え方が違いすぎるのだ。

今でこそ、巨大市場になっている中国だけれども、この頃はこんなにも酷過ぎる状況だったのかと、呆れるし笑える。

目次
第1章 恐怖の宴会乾杯バトル
第2章 工場が竜巻で飛ばされた!?
第3章 上司は華僑
第4章 訪問団来日で、てんやわんや
第5章 クレーム・オン・パレード
第6章 初めての中国出張
第7章 中国人と働くって
第8章 天安門事件
第9章 サバイバル中国出張
第10章 独立ラッシュ
最終章 まず、夢ね

中国てなもんや商社
中国てなもんや商社
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 550
  • 発売日: 1999/12
  • 売上ランキング: 59242
  • おすすめ度 4.62

本★8/10


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posted by このみ。 at 00:52 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit
この記事へのコメント
あっ、このみ。さんもこの本読んだんですね!
作者のテンポのいい書きっぷりと、何より中国との貿易に関する裏話と言うかほとんどネタのような話が面白く、あっという間に読んじゃった一冊です。
あまりに面白かったので、この作者の別の本を探したんですが、見つからないですねぇ…
このみ。さんも見つけたら教えてくださいね!
Posted by take at 2006年07月08日 14:28
>takeさん
takeさんも面白い本を沢山読んでいるんだなー。
また面白い本があったら、是非教えてくださいな♪
ネタなのかと思ってしまうような内容で
単純に面白くて、ストレスも吹っ飛んでしまうような本でしたね。
別の本、見つからないんですか。
うむむ。私も読んでみたいな。
Posted by このみ。 at 2006年07月10日 00:24
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