ビタミンの中には「ビタミンF」なんて無いのだそう。
七つの短編集。
Family、Father、Friend、Fight、Fragile、Fortune
「F」で始まるさまざまな言葉を、個々の作品のキーワードとして埋め込んである。
この本は疲れた大人の心に効くビタミン剤なのだ。
重松作品は大人の為の道徳の教科書の様な気がします。
子供の道徳とは違い、どれが正しい、どれが正義、とかではなくて
間違っていても、曲がっていても、それぞれの生き方があるんだと教えてくれる。
「かさぶたまぶた」が一番心に残る。
曲がった事は許せない父「政彦」は、いつも心につっかえ棒を立てている。
そんな父を見て育つ二人の子供に、大切な事を教えてもらうのだ。
おとなは「キレる」わけにはいかない。おとなは「折れる」だ。
収録されている作品
ゲンコツ
はずれくじ
パンドラ
セッちゃん
なぎさホテルにて
かさぶたまぶた
母帰る
- ビタミンF
- 発売元: 新潮社
- 価格: ¥ 540
- 発売日: 2003/06
- 売上ランキング: 31299
- おすすめ度
本★9/10
重松さんは、このビタミンFと流星ワゴンを続けて読んで泣きました(特に流星ワゴンが)
私はゲンコツが印象に残ってます
書かれている、かさぶたまぶたの 大人は..は良い言葉ですね 読み返してみたくなりました
はじめまして。
コメント有難うございます♪
重松作品は胸が締め付けられますね・・・。
この前「きよしこ」を読んで大泣きしました。
流星ワゴンも読み終わったところです。
いつも読み終わった後、しばらく呆然としてしまいます(汗