「いじめ」がテーマの話が5話。
読み進めていると、私が子供の時とは違う種類の「いじめ」が怖い。
まるで自分がその場面にいるように錯覚してしまうと、全てが悲しくなってきます。
ゲーム感覚で、良い事と悪い事は分かっているけれど分かっている事が出来ない。
いじめる方には罪悪感が余り無く、いじめられる方は親には知られたくない。
色んな状況を考えても、どうすれば無くなるのかは分からない。
どうやって前を向くことができたのか、というのが唯一の救いなのかな。
子供の立場、親の立場、それぞれの言い分がある。
どちらも今の世の中を生きていく中で、迷いながらも頑張っている証拠なのだ。
偉くならなくてもいい。賢くなくてもいい。金持ちでなくてもいいし、特別な才能がなくてもいい。どこにでもいる、平凡な男でかまわない。(中略)生きることに絶望するような悲しみや苦しみには、決して出会わないように。なかでも「エビスくん」は辛かった。
読んでいて涙が止まりませんでした。
収録されている作品
ワニとハブとひょうたん池で
ナイフ
キャッチボール日和
エビスくん
ビタースィート・ホーム
- ナイフ
- 発売元: 新潮社
- 価格: ¥ 620
- 発売日: 2000/06
- 売上ランキング: 12285
本★9/10
このみ。さんのところでこの本の存在を知って早速借りて読みました。
この物語に近い子供を持っているので、興味深々で読み始めたよ。
小6の息子のクラスでも、多少はあるみたいだし。息子はターゲットになっていないけど、彼らのやり口に憤ってました。
どの話も良かったね!
エビスくんは私もかなり感動したよ。
電車の中でタオルで涙を拭いちゃった。
上っ面だけの最近の子供達の付き合い方(あ、大人もかぁ)を考えさせられます。
(*゜ー゜)vオハヨ♪
ここで知って読んでくれたっていうの、凄くうれしいです!
ゆぅさんのお子さんは、ちょうど本の内容が気になる年齢か。
最近はどのクラスも多少は有るのが当たり前なのかな。。
やだやだ。しょうがないことなのかなぁ。。
重松さんの本は解決策が書いてあるわけじゃないんだけど
何かを感じ取らされるから、ついつい読んじゃいます。
エビスくん、良かったよね。
上っ面だけの付き合い、子供は大人を見て育つから、教えちゃったのは今の世の中の大人なのかもね。