2006年12月28日

「野ブタ。をプロデュース」白岩玄

第41回文藝賞受賞、第132回芥川賞候補にもなる。

ドラマ化していたけれど、見ていません。
でも原作とだいぶ違う話になっているみたいです。

学年でも人気者でみんなの中心人物の修二と、嫌われ者の典型のような外見をした転校生の信太。
予想通り、いじめに遭い始める信太は、修二に人気者になるべくプロデュースしてもらう。

人生を上手くやり過ごすことに長けた修二の考え方にも驚きました。
薄っぺらい人との付き合い方。
そして今、問題になっている「いじめ」は、やっぱりこんな風に始まり、こんな風に終わるんだろうか。
何がきっかけでどう転ぶのか。
たったひとつの出来事だけで、180度変わってしまう。

初めて読む表現の仕方が沢山ありました。
分かりやすいと言えば分かりやすい表現だけど、度肝を抜かれるような描写。
読みやすい文章で話の展開もスピード感があっていい。
でも最後は、なんというか…複雑。
こんな風に淡々と書かれていることが、修二らしいのかな。

野ブタ。をプロデュース
野ブタ。をプロデュース
  • 発売元: 河出書房新社
  • 価格: ¥ 1,050
  • 発売日: 2004/11/20
  • 売上ランキング: 29448
  • おすすめ度 3.5

本★7/10



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posted by このみ。 at 23:52 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit
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