話の内容は題名そのまま。
ただ住んでいるだけで別に愛着のあるわけでも無い町。
となり町との戦争のお知らせが届いたが、全く実感が無いし、誰かが戦争をしている様子も見えない。
でも、確実に戦争は始まっているし、被害も出ている。
凄くシュールな雰囲気です。
実際に戦争を体験していないので分かったようには書けませんが、戦争が起こるときってこんな感じなのかもしれません。
政府で決められたことを知らされて、知らないうちに巻き込まれている。
知らないうちに生活に入り込み、知らないうちに参加し、手を貸している。
精神的にも自分の意思とは違う何かに攻撃されて、「普通」「常識」が変化してくる。
こんな風に戦争をテーマに書いている本は初めて読みました。
ただ「戦争」というイメージはそのまま受け取ってはいけないけれど。
- となり町戦争
- 発売元: 集英社
- 価格: ¥ 1,470
- 発売日: 2004/12
- 売上ランキング: 37633
- おすすめ度
本★8/10