離婚した両親と共に別れて住む事になった双子は、「9.11」がきっかけで再び一緒に住む事になる。
「9.11」は双子だけじゃなくて、家族を以前よりも結び付けた。
同時多発テロ事件の被害者、恋の悩み、進学の悩み、家族の悩み、重いテーマの中でも少し幸せな事がある。
ペイ・デイ。
だって今日はお給料日なんだから!!!
「9.11」のニュースを見た日は忘れられない。
テレビの前で動けなくなった。
自分がどの場所でどんな格好で、あのニュースを見たのかまでも覚えている。
でも、海の向こう側で起きたこと。
どんなに胸を痛めても、昔ワールド・トレードセンターに行った事があっても、ニュースを何度も見ても、実際に体験した人や被害者の家族の気持ちの全てを理解することは不可能なんだろう。
実際に体験した人と体験していない被害者の家族でも十分には分からないのに。
白人と黒人の事や、大人と子供の考え方の違いなど、盛り沢山。
それでも…ペイ・デイには少し幸せになれる!!!
- PAY DAY!!!
- 発売元: 新潮社
- 価格: ¥ 620
- 発売日: 2005/07
- 売上ランキング: 48499
- おすすめ度
本★8/10
山田詠美さんの作品って、すごく痛みみたいなのを感じるんですよね。
その痛みを乗り越えた上での強さみたいなものも感じられるし。
たぶん山田さん自身が痛みを分かった上で強くなった人なんだと思うんですけど。
TBさせて下さい!
こんにちは。
痛み、感じますね。
私も読みながら、同じようなことを考えていました。
山田さん自身が痛みを分かった上で書いているんだなって。
経験しているからこその表現、随所に感じられました。
TBありがとうございます♪