「それはついこのあいだ、ほんの百年すこしまえの物語」
明治三十年代後半頃だというお話。
主人公は親友の実家を守ることになった。
家の庭は四季折々の自然を楽しむことが出来る。
これはじっくり読み味わう本。
すらすらと読んでしまうのは勿体無いです。
日本の美しさを思い出させてくれて、その季節に思いを馳せると、なんとも心が落ち着く。
「家守」をしながら、物書きをしている主人公の綿貫、親友の高堂、隣のおかみさん、和尚、後輩の山内、犬のゴローなど、登場人物も良い。
異空間の不思議な出来事なども、自然と受け入れる。
子鬼が出て来た時は、少し前に読んだ「しゃばけ」シリーズ(畠中恵)を思い出しましたが、全然違う切り口。
これで380円はお得感いっぱい。
何度も読み返して味わいたい本。
- 家守綺譚
- 発売元: 新潮社
- 価格: ¥ 380
- 発売日: 2006/09
- 売上ランキング: 1957
- おすすめ度
★9/10
でも、なんだかもったいないような気がして、それから、薦めてもあんまり好きじゃない、っていう人もいそうな気がして、ちょっと大きな声では面白いですよ〜!と言うのは躊躇していました。
不思議な雰囲気の素敵な本ですよね。
私もこの本大好きです!TBさせていただきました〜♪
梨木香歩さんの作品はどれも、作品の中に流れる空気が澄んでて綺麗で…とにかく雰囲気が素敵ですよね♪
『村田エフェンディ滞土録』って作品は家守綺譚と登場人物がリンクしてるそうですvそれを聞いて私は本屋さんに買いに走りました(笑)
・・・まだ積読状態ですけど…。
あ、わかります。
もったいないような気もするし、みんながみんな好きではないかもしれないと思う気持ち。
じわじわじっくり、1ページを大事にしながら読んじゃいました。
素敵な本ですよね♪
TB有難うございます!
>マメリさん
TBありがとうございます♪
梨木さんの本はゆっくり流れる時間が好きです。
まだ読めていない本が沢山あるので、これから楽しみ。
『村田エフェンディ滞土録』、リンクしてるのですか!
それは気になるっ!
まずは手に入れなければ…(笑)