2007年02月14日

「マルドゥック・スクランブル」沖方丁

第24回日本SF大賞受賞。
アニメ化まで話が進んだが、途中で製作中止。

SFは読むのに体力がいるのでなかなか手を出せませんが、これは本好きの方たちにも話題だったので、ずっと気になっていた本です。
文章は翻訳調で韻をふんでいたりしますが、これも味のうち。
全3巻、「圧縮」「燃焼」「排気」と長い話ですが、一気に読了。

少女娼婦で殺されかけたルーン=バロットとネズミ姿の頭脳ロボット、ウフコックの話。
近未来の話で重力素子式エアカーやら電子眼鏡などが冒頭から登場。
バロットやウフコックを治療(修理)するドクターを加えた3人と、バロットを殺そうとしたシェルとボイルドの戦い。
ウフコックがバロットを守る為に変身(ターン)したり、バロットがモノに操作(スナーク)したり干渉して会話したりする。

カジノシーンが半分くらいを占めていますが、ここが面白いです。
途中で止められなくなり一気に読んでしまうほど、息もつけません。
驚いたのが、この話は「レオン/完全版」を観た後に書き始めたということ。
マトリックス放映よりも全然前なのに、こんな話を書いていたとは。

マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮  マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼  マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気
★10/10
感想


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posted by このみ。 at 00:44 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit
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