主人公「紀子」の10歳から18歳まで。
今思えば分かることも、あの頃には分からなかった。
ある日を境に、あの頃にとっては大切な事が大きく変化をする。
どうしてこんなに気持ちが分かるのだろう。
子供の頃にどんな風に感じていたかなんて、私はすっかり忘れてしまっている。
森さんの本を読むと、それを思い出し、痛いほど分かる。
お誕生日のプレゼント、サンリオの文房具、いじわるな言い方、思っていることを言葉に出せない切なさ、親への反抗、ちょっとした冒険、等々。
「そうそう、こういう事あったなー」と何度も自分の過去へ振り返りつつ、ページをめくる手を止められませんでした。
「永遠」という、ありえない「出口」へ向かって、進むしかないのだ。
未来はどんな未来だってありえるのだから。
- 永遠の出口
- 発売元: 集英社
- 価格: ¥ 580
- 発売日: 2006/02/17
- 売上ランキング: 36503
- おすすめ度
★8/10
今手元にありませんが、確か酷い女教師の思い出がポイントになっている章がありましたよね。こういう子どもの実感ベースのフィクション描写は森さん、絶品ですよね。
去年、森さんは固め読みをしましたので、記憶が混乱していますが、あの屋根に登る遊びを繰り返すお話のやつが、結構気に入っています。
あ、ベストは「DIVE!!」ですが。
お♪固め読みされたんですか!
私はまだまだこれから。
読み進めていきたいと思っている作家さんです。
醜い女教師、いましたね(笑)
全部が全部醜い訳じゃないけれど、子供の目から見たらあんな感じでしょうね。
屋根に登る話、うーん…お恥ずかしながら思い出せないです(◎_◎;)
私も本が手元に無いもので(笑)
実は読み終わったのは、少し前なのです。
書くのと載せるのに時間がかかってます…。
でも最近のことなのに思い出せないのは…切ないですね(涙
そうそう、「DIVE!!」は良かったですねー♪
大好きな本です。