冒頭部分で私の心は一気に盛り上がってしまいました。
人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない。
昔の恋人から19年ぶりに電話がかかってくる。
アダルト雑誌の編集者をしている山崎は、かつての恋人である由希子からの電話を受ける。
バーのマスター渡辺、編集長の沢井、同僚の五十嵐、風俗嬢の可奈。
記憶の湖の底から浮かび上がる、過去の記憶。
どんな人とでも一度出会った人や出来事があるからこそ、今の自分があるんだ。
記憶は奥底にしまわれているけれど、いつでもあるものなんだ。
「あの時にこうだったから」「あの時あの人に出会ってなければ」「あんな事を言ってしまった」そんなことは今更どうしようもないことだけれども、過ぎてしまった今でも考えてしまうことは私も良くあります。
どんなに嬉しいことでも悲しいことでも、それを受け止め、受け入れ、全部含めて今の自分があるんだと。
とてもせつない話でした。
犬の描写がとても可愛らしいのが、読んでいて救われます。
村上春樹の描写に良く似ているとの評判が多いけれど、特に意識はしませんでした。
でもこんなにすんなり私の中に入ってきたのは、その影響もあるのかな。
- パイロットフィッシュ
- 発売元: 角川書店
- 価格: ¥ 500
- 発売日: 2004/03/25
- 売上ランキング: 106979
- おすすめ度

★9/10


大崎さんの過去に引きずられる感じとか、
抗う事の出来ない輪廻、みたいな物にとても惹かれます。
「あの時にこうだったから」そう言う固定観念って、
心のどこかにあるものですよね。またこうなるだろう、みたいな。
「パイロットフィッシュ」で良いと感じたら、
同じく大崎さんの「アジアンタムブルー」もお薦めです^^*
でもきょう角川書店の、意識された。
私にとって切なさとは、“もしかしたらあり得たかもしれない未来について思い、かみ締めること”という定義になります。
もう取り返しのつかないこと、今更どうしようもないのに得てしまった出会い、そういったものが積み重なる中で、この感情を見つめることになりました。
きっと歳なのだと思います。
コメントレス遅くなっちゃってごめんなさい。
TB有難うございます♪
るいさんの言う固定観念、心のどこかに隠れてますね。
私の場合、時々顔を出すのですが、この本を読んでまた出てきました(笑)
大崎さんの文章、良いですね。
この本が初めてだったので他のも読んでみたいと思っていたところです。
「アジアンタムブルー」、読みたい本リストに加えました!
>kaoru1107さん
切なさの定義をずばり書いていただきました(笑)
どうしても考えてしまうときがありますね。
この本は過去の出来事を振り返るだけではなくて、それも含めた今の自分が書かれているのが良かったです。
確かに年を重ねるごとに「切なさ」を感じる回数が増えている気もします。
あぁ、私も歳ですね(汗
僕も冒頭で盛り上がってしまい、購入しました。
つい先ほど読み終えたのですが、なんだか切ない気持ちになってしまいました。
失われてしまった人、知らない所で繋がっていた人、…。喪失感というか、なんか違うというか(汗)
物語もそうですが、文体が素敵でした。
無国籍さが村上春樹みたいでしたが、読みやすかったのはそのお陰かもしれません。
上手くいえませんが、このみ。さんのお陰でこの本を知りました。繋がっているって素敵だな、と思いました。(変な話ですね)
次は「アジアンタムブルー」を読んでみます!
お久しぶりです!
あ、やっぱり盛り上がりました?(笑)
切なくなりますよね、この本。
出会う、出会えるということはこういう事なのかとしみじみ思ってしまいました。
よしのさんも村上春樹っぽいと思われた部分がありましたか。
村上春樹の特徴が幅広いから、似ているとか気がつかないうちに影響されているとか、ひとつの原因だけではない気もしますけれど。
「アジアンブルータム」いきますか。
私も読みたい!と思いつつ、まだ積読本が山のように…。
よしのさんのほうが先っぽいですね(笑)
読み終わったら感想教えてくださいね。