17歳でこんな考え方を持っているなんて。
自分の17歳を振り返り、恥ずかしく思ってしまいます。
凄く読みやすく、さらさらと読みすぎてしまい後悔しているくらいです。
わたし、冠くん、はじめ、せっちゃん。
冠くんのお母さんの病気のことが出てきたとき、どこかで似た話を読んだことがあると思ったけれど、思い出せなかったです。
冠くんの事が好きだけど、いろんな問題を受け入れ自分のものにすると、他のものが逃げていく。
途中、はじめの良い人ぶりが、明るくて救われます。
どうしようも出来なかったことでも、結果は結果。
喪失感で切なくなりました。
他人というのは異物だから、絶対に溶けあうことのない部分がある以上、深く受け入れようとすると、どうしても苦しまなければならない。
表題作の他に「植物たちの呼吸」「ヨル」を収録。
- シルエット
- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 1,365
- 発売日: 2001/11
- 売上ランキング: 278516
- おすすめ度
★6/10