2007年05月20日

「コンセント」田口ランディ

ネットコラムニストの小説デビュー作。
映画化もされています。

金融雑誌の編集ライターのユキの兄が死んだ。
死因は衰弱死で、部屋にはこれから掃除をしようと言わんばかりに、掃除機にコンセントが繋がっている。
兄が亡くなってから、度々ユキの前に兄が現れ、兄の部屋に残っていた死臭を忘れられなくなる。
街中でも恋人からもその死臭が気になり、学生時代の教授で心理学の国貞にカウンセリングを求める。

兄の死体があった現場の描写が生々しい。
本文の中にも話がオカルトだとあるが、描写もオカルト。
ただ、あまり怖いのが得意でない私でも、抵抗なく読めました。
ユキが正常と異常、健康体と病の境界線に近づきそうになる部分が読ませます。
読み進めると「コンセント」の意味がだんだん分かってくるのですが、気がつくとあっという間に読み終わっていました。
グロテスクだし、不健全だけれども。

コンセント
コンセント
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 630
  • 発売日: 2001/12
  • 売上ランキング: 113198
  • おすすめ度 4.0

★7/10


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posted by このみ。 at 01:17 | 東京 ☀ | Comment(3) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit
この記事へのコメント
ライターと部分などを掃除された。


Posted by BlogPetのるーく at 2007年05月20日 11:37
コンセント含む3部作、全部読んだけどコンセントが一番面白かったです。
でも、3部作全部読んだあと病みそうになりました^^;
Posted by saku at 2007年05月20日 23:36
>sakuさん
3部作全部読んでいるとは!
sakuさんも結構色々読んでいるのね♪
うーん、それでもこれが一番面白いのか…。
これだけでも病みそうなんだけど(汗
Posted by このみ。 at 2007年05月21日 02:17
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