2007年05月23日

「号泣する準備はできていた」江國香織

第130回直木賞受賞。
12編の短編集。

歳を重ね、それぞれの生活の中に忍び寄る不安やすれ違いを描いている。

今の気分にあまり合っていなかったのか、どれもイマイチ心に響きませんでした。
表題作で直木賞を受賞した「号泣する準備はできていた」よりも「溝」と「そこなう」の方が良かったです。
もの悲しく、切なく、だからどうするっていう訳でもないまま終わってしまう。
きっと余韻を楽しむのでしょうが、余韻がジワジワと味わえるまで心に染み込んで来ませんでした。
しばらくしてから、再読かな。

目次
前進、もしくは前進のように思われるもの / じゃこじゃこのビスケット
熱帯夜 / 煙草配りガール / 溝 / こまつま / 洋一も来られればよかったのにね
住宅地 / どこでもない場所 / 手 / 号泣する準備はできていた / そこなう

号泣する準備はできていた
号泣する準備はできていた
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2003/11/19
  • 売上ランキング: 207367
  • おすすめ度 3.0

★6/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:50 | 東京 🌁 | Comment(2) | TrackBack(1) | 本を読んで| edit
この記事へのコメント
彼女と別れたばかりのとき
本屋さんに立ち寄るとこの本ばかりが目につきました(笑)
素敵な装丁で、すごく素敵なタイトルで。
また彼女と名前が一緒で。

何度か手にとりましたが、まだ読んだことがありません。
江國さんの本は素敵な変わったタイトルが多くて好きです。

遅くなりましたが2周年おめでとうございます。
お忙しいみたいですが、お体には十分お気をつけくださいー。
世の中にはブログを2年続けられる人と、続けることのできない人がいる。前者はなかなかいないっすよ。
びば!
Posted by よしの at 2007年05月26日 14:15
>よしのさん
このタイトルは目につきますね。
弱っているときは特に。
私もそれで手に取ったので(笑)
んー、でも、江國さんの他の本に比べるとイマイチだったかな。
2周年、あっという間でした。
内容の充実度が無い上に、どんどん薄れている気がしますが、もう少し頑張ってみようかと思っています。
よしのさん、有難う!
Posted by このみ。 at 2007年05月26日 21:51
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

号泣する準備はできていた 江國 香織
Excerpt: 江國 香織さんの直木賞受賞小説です。 表題作を含む10作以上の短編が、200ページチョイの間に収められています。 確かこれ以外にもこの作者さんの本を読んだことはあったのですが、この作品はなんだ..
Weblog: おすすめ小説
Tracked: 2009-03-18 00:22

▲TOPへ
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。