2007年05月26日

「アジアンタムブルー」大崎善生

愛する人が死を前にしたとき、あなたは何ができますか?

パイロットフィッシュ」の続編。
映画化もされています。
『アジアンタムブルー』公式サイト

主人公である山崎は、妻の葉子を癌で失う。
デパートの屋上に通う毎日の中で、自分の過去に思いをめぐらせる。
万引き、綺麗な先輩、永遠の定義。
月刊『エレクト』の編集仕事で知り合うSMの女王ユーカや、デパートの屋上で知り合う、同じく愛する人を失った宏美との会話の中で自分を掴む。

「パイロットフィッシュ」ではそんなに思わなかった「村上春樹風」をこの作品では結構感じてしまいました。
意識しているからかもしれないけれど、会話の仕方や小物のチョイスや全体的な雰囲気に、どうしても村上春樹が見え隠れしてしまいました。
それでも作品自体は良かったです。
愛する人を失うことが分かったとき、何が出来るのか。
失ってしまった後の悲しみの中から、それでも生きなければならないという前を見る姿勢。
切なく、胸が締め付けられました。
憂鬱の中からしかつかめないものがある

アジアンタムブルー
アジアンタムブルー
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 2005/06/25
  • 売上ランキング: 65702
  • おすすめ度 4.5

★9/10
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posted by このみ。 at 21:55 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit
この記事へのコメント
ホント「「村上春樹が見え隠れ」してましたね。
どの部分か忘れてしまいましたが(多分直子が井戸の話をするあたり)強く村上春樹を意識させられる部分があって途中で読むのを休止しました。すごく良い作品だったんですが、有名なものへのあまりにも強いオマージュは駄目でした。

本当に素敵で考えさせられるものだっただけに、残念でした。
Posted by よしの at 2007年07月17日 17:50
>よしのさん
そうなんですよー。
たぶん私達のように村上春樹を沢山読んでいると、どうしても影響されているのが分かってしまうというか・・・何かしら似た部分を感じてしまうのが残念です。
村上春樹を全く知らなければ、これはこれで充分素直に楽しめるのでしょうね。
ただ、この雰囲気は似てるなと思いつつも嫌いじゃないです(笑)
混沌としているところとか。
村上春樹禁断症状が出ているのかな(汗
Posted by このみ。 at 2007年07月18日 02:18
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