「無愁天使」、「銭湯」と、3つの中篇を収録した本です。
そんなに分厚い本じゃないのに、思ったよりも読み終わるのに時間がかかりました。
なんと言うか、お気楽

3編とも20代の女性が主人公。
「幸福な遊戯」と「無愁天使」は、
共に主人公の幼少時代の心の傷が影響して、静かな狂気がジワジワにじみ出ます。
少し怖くもなります。
「銭湯」は他の2つに比べると最後が良いですね。
3つとも、読んでいて共感するところがあります。
女性なら「うん、それ、分かる気がする」という感じ。
どれも読み終わると、なんだか心が重くなります

表向きには見せられない様な、人間の汚い部分や罪悪感などが出てきて。
考えさせられました。
私、共感しちゃったなって。
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本★9/10