世界各国でも翻訳出版され、映画や舞台にもなった児童文学。
ひとり暮らしの老人と子どもたちとの奇妙な交流が描かれている。
町外れのおじいさんが死にそうだと、ぼくと山下と河辺の3人は、おじいさんの死ぬ瞬間を見てやろうと「観察」を始める。
隠れていたはずが気が付かれて、奇妙な交流が始まる。
沢山の賞を受賞し、各国で翻訳されたのも納得。
全く接点の無いはずの老人と子供たちが、知らないうちにお互いを必要としているところがとても良い。
普段の学校や家庭では学べないことを、子供たちは老人から沢山教えてもらい、老人も子供たちから色々な事を得る。
「死」の瞬間を見てやろうという子供だからこその発想から、こんな交流が生まれるとは。
最後は目頭が熱くなります。
- 夏の庭―The Friends (新潮文庫)
- 発売元: 新潮社
- 価格: ¥ 420
- 発売日: 1994/03
- 売上ランキング: 805
- おすすめ度
★8/10