この地震をテーマに、6つの短編が書かれています。
村上春樹は京都府出身、兵庫県育ちという事もあると思いますが
信じられないような出来事に関して、村上春樹なりの考えを本にしています。
(オウム真理教によるサリン事件も
「アンダーグラウンド」や、続編「約束された場所で―underground 2」という本を出しています。)
テーマが地震と書きましたが、色々な使い方をしています。
一見、まったく関係ない話の中で
「地震」というキーワードを使っているだけのように思いますが、
他にもいくつか共通するキーワードが出てきます。
ただ、ですね。
それが何を意味するのか、難しいです。
村上春樹の言いたい事、もやもやとしか分かりません。
読み終わっても、すっきりしません。
たぶん、私の読み方が足りないのだと思うのですが。
「大地震で沢山の人が被害に遭い、大地震のニュースとして世界中に流された。
けれども、ニュースにならないところでは、こんな事があったかもしれない。」
この先が読み取れません(汗
読み終わった時の感想としては、6つ目の「蜂蜜パイ」が一番救われました。
これだけは、この本の為に書き下ろしたもので、
それまでの5編は「地震のあとで」という連作なのです。
それまでの5編、特に表題にもなっている「神の子どもたちはみな踊る」は
どうしようもなく悲しくなりました。
もうしばらくしてから、また読み直したい本ですね。
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本★8/10
何年も前に「ノルウエーの森」を読んだ時、気分が悪くなり、それ以来敬遠してました。
それなのに、夫が亡くなり一人になって、他の作品を読み出したら、何故か嵌ってしまって、、、
村上春樹の作品は人それぞれ、受け付けるのと、受け付けないのがあるようですね。
以前、ブログで知り合った大学生が「アンダーグラウンド」は、読まない方がいいですよと、教えてくれたので、私は読んでません。
他の作品も余り深く考えず、感性(貧困ですが、)で読めばいいかなと、思っています。
もやもやするのはこのみさんに合わないのでは?
このみさん、お忙しいのに本もたくさん読んでいるのね。
若い時っていいわね。
羨ましいわ。
そうですね。
村上春樹は人によって好き嫌いが分かれると思います。
私は基本的に大好きなのですが、重い作品などは、自分の状態によってハマる時とハマらない時に分かれます。
Kyoさんのコメントの通り、たぶん、今はこの本を受け入れられる時期ではなかったのかも。
アンダーグラウンドは、小説ではないので村上春樹が読みたいからって読む本では無かったですね。
でも、事件について色々考えさせられたので、私は読まない方が良いとは思いませんでしたが。
本は一瞬だけど現実逃避出来るから読んでいます(笑)
不思議な部分をいつも漂わせながら、それでいてふと自分に響いてくるものがある春樹ワールドです。
私、ひどいことに一番最初に「ノルウェーの森」を読んでも、ちっとも泣かなかったのに、何故か次に読んだら泣きながら読んでいました。
また次に読んだら感じ方が違うのかもしれないな・・って思います。
単に分厚いという理由なのですが。。。
『神の子どもたちはみな踊る』は買ってしまったしってので読む気分じゃなかったのに理矢理読んだので内容があまり入ってこず意味がわからないまま終わりました。
村上作品全部に言えることですが、各作品で言わんとする事を読み取るのがむずかしいですね。
単に私の頭が悪いのかもしれませんが、すごく深い感じが村上作品のいいところだと思います。
私も「ノルウェーの森」は一番初めは「ふぅ〜ん」て感じでしたが、二回目以降は泣きました。
感じるところも変わってくるだろうし、自分もちょっとだけ大人になっているのかな、なんて気がします。
また読んだら、また違うかな。
ブログに書く為に再読しなきゃ(笑)
>sakuさん
「アンダーグラウンド」分厚いですよね(汗
ハードカバーで読みましたが、筋肉痛になりました(笑)
村上作品(長編小説)、難しいですよね。
ま、自分が読み取れる範囲で色々感じればいいかな、なんて。
結構いい加減だったりします(^^;