大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。
タイトルと表紙の印象で、勝手ながら全然違う話を想像していました。
(そのまま「神様」と思っていました)
いや、でも荻原浩だったんだなと読み始めてすぐに思い出した。
クレーム処理っていうのは、物凄くストレスの溜まる仕事だというのは簡単に想像できるけれども、こんな人からこんな理由で電話がかかってくるのかと驚くようなクレームがわさわさと出てきて、佐倉と上司の篠崎が痛快に処理していくのが面白いです。
こんな理由でも電話しているのだったら、昔お菓子に長い髪の毛(!)が入っていた時、私も電話すればよかったな、なんて全然関係ないことを思いながら読んでいました。
「オロロ畑でつかまえて」や「なかよし小鳩組」で出てくるユニバーサル広告社もチラリと出てきたのは、なんだか嬉しかったです。
- 神様からひと言 (光文社文庫)
- 発売元: 光文社
- 価格: ¥ 720
- 発売日: 2005/03/10
- 売上ランキング: 45907
- おすすめ度
★8/10