というのは「麦ふみクーツェ」という本が途中で止まっているから。
両方に共通するのが、文中ひらがなが多いので、慣れるまでは読みにくいのがあるのかなと思います。
なんとなく「今ならいけそう」と思い、読んでみました。
とても頭がよく、ぶらんこと指を鳴らすのが得意で、つくり話の天才である「私」の弟。
残された古いノートを読み返してみると、今なら分かる真実の数々。
こういうことだったのかと納得です。
みんながいしいしんじの虜になるのが分かりました。
物語の文章一つ一つがとても丁寧で、あたたかい。
はじめは「いくら天才でも弟が書く文章が上手すぎる」と思っていましたが、そんなリアリティを求めている話ではないことが読み進めていくと分かってきました。
(それでも文中のつくり話のうち2つは、作者が実際に4歳児に作ったものというのが凄い。)
あちら側とこちら側、心の引力。
じんわりと泣けて、読み終わった後は少し笑顔になれる本でした。
- ぶらんこ乗り (新潮文庫)
- 発売元: 新潮社
- 価格: ¥ 500
- 発売日: 2004/07
- 売上ランキング: 14067
- おすすめ度
★9/10
こちらのレビューを拝見して、本書を読みました。
不思議な感覚で、でもじーんとする何かがあって。
特異な魅力を持った作家さんですね。
素敵な本との出逢いを、ありがとうございました。
レス遅くなってしまってごめんなさい。
そして嬉しいコメントとTB有難うございます!
記録のつもりの感想ともいえない様な記事なのに
KOROPPYさんとこの本の出逢うきっかけになれたなんて。
この本は読んでよかったなと思える本でした。
いしいしんじさんの人気の秘密が分かりました。
読み途中の「麦ふみクーツェ」も進めてみようかな。