2007年11月04日

「物語が、始まる」川上弘美

いつもの暮らしのそこここに、ひっそり開いた異世界への扉
四つの幻想譚。

やっぱりこの人の文章、好きだな。
古風なのに斬新で、あたたかい。
4つの短編集で、芥川賞候補になった「婆」も収録されています。

「物語が、始まる」
ある日、男の雛型を拾う。
ゆき子と雛型三郎の不思議なラブストーリー。

「トカゲ」
幸せの座敷トカゲなるものを貰う。
何故かどんどん大きくなり、最後は・・・。

「婆」
婆に呼ばれて家に入ったら、穴があった。

「墓を探す」
祖先の墓を姉と探す。

不思議な世界観で、強く訴えられているわけではないのに何かが伝わってくる文章。
深く考えようとすると、迷い込んでしまうような文章。
どう思ったかとか、具体的に言葉で表すのは難しい。
それでも必ず何かを伝えてくれている気がします。

物語が、始まる (中公文庫)
物語が、始まる (中公文庫)
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 1999/09
  • 売上ランキング: 157156
  • おすすめ度 4.0

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:50 | 東京 ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit
この記事へのコメント
海堂ってなに?
Posted by BlogPetのるーく at 2007年11月10日 14:30
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

▲TOPへ
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。