限界を見たくなくてマジになるのがこわい、絵を描くのが好きな小学五年の木島悟。
それぞれの話から始まり、高校生で二人は同級生として出会う。
悟はみのりのデッサンを書き続ける。
「あぁ、青春て・・・」なんて思うのは歳をとったせいなのか。
サッカーでマジになってみたり、叔父から卒業してみたり、思春期を迷いながらも進んでいく二人。
悟に描かれるみのり、みのりを描く悟、二人の想いがなんとも良い。さわやかで切ない。
章ごとに二人の想いが交差して、どちらの気持ちも読めるという読者ならではの特権を手にしたかのような気分。
どちらにも共感してしまい、胸が締め付けられました。
永い永い、遠い未来の約束。
くぅーーっ!やられました。
- 黄色い目の魚 (新潮文庫)
- 発売元: 新潮社
- 価格: ¥ 660
- 発売日: 2005/10
- 売上ランキング: 12364
- おすすめ度
★8/10