2008年01月17日

「夜かかる虹」角田光代

文庫化するにあたり「草の巣」を改題。

ひとり暮らしの私を突然男連れで訪ね、男を置いて帰ってしまった妹リカコ。外見はそっくりで性格は正反対。人とのつながり、自分の居場所を誠実に問う。

表題作ともうひとつ「草の巣」を収録。
角田光代の特徴が良く出ている、悪く言うといつも通りの話という感じ。
なんだか変なのに、そのまま日常が進んでいく感じ。
私は「草の巣」の方が良かったかな。
バイト先の常連の無口な男に、日常を捨てて付いて行く話。
こんなの普通ありえない、こんな風にするはずがない、と思いつつ、いつもの私から遠ざかりたいという気持ちが心の何処かに隠れているならば、そのことに気が付いたら、そうしようと思うなら、簡単にそうできるのだと思わせられる。

夜かかる虹 (講談社文庫)
夜かかる虹 (講談社文庫)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 520
  • 発売日: 2004/11
  • 売上ランキング: 298346
  • おすすめ度 3.0

★6/10
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posted by このみ。 at 21:52 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit
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