2008年02月19日

「ジェネラル・ルージュの凱旋」海堂尊

チーム・バチスタの栄光」、「ナイチンゲールの沈黙」に続く第三弾。
桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入や、ドジな新人看護師・姫宮と厚生労働省の“火喰い鳥”白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか…。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。

田口&白鳥コンビも勿論出てきますが、救命救急センターの速水が主人公。
第二弾の「ナイチンゲールの沈黙」と同時期の話なので、歌手冴子が入院する場面や小児科で問題が起きてバタバタしている場面なども出てきます。
エシックスの沼田のひねくれ曲がった性格の悪さには読んでいてムカムカしますが、速水が鮮やかに打ちのめすシーンが最高です。
今回、ドジな新人の姫宮が濃いキャラとして出てきますが、次の「螺鈿迷宮」への繋ぎがチラリと窺えて、ますます楽しみ。

ジェネラル・ルージュの凱旋
ジェネラル・ルージュの凱旋
  • 発売元: 宝島社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/04/07
  • 売上ランキング: 326
  • おすすめ度 4.0

★9/10
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posted by このみ。 at 01:51 | 東京 ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit
この記事へのコメント
きのうるーくが、外来は依頼するはずだった。
だけど、るーくが調査愁訴するつもりだった。
でも、告発された。
でも、るーくは、話しないです。
Posted by BlogPetのるーく at 2008年02月21日 11:05
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