奇譚とは、不思議な、あやしい、ありそうにない話。
しかしどこか、あなたの近くで起こっているかもしれない物語。
村上ワールドは相変わらずですが、この本の評判は色々みたいです。
みんな、超大作を期待しすぎているのかしら。
まるで政治家の様に批判されている気がしますが。
私は、久々どっぷりと浸る事が出来たので面白かったです。
村上春樹の文章って、どうしてこんな気分になるのでしょうか。
本当に不思議。
「偶然の旅人」には村上春樹本人が登場して驚きました。
この本自体の「はじめに(プロローグ)」かと思ってしまったくらい。
私は「日々移動する腎臓のかたちをした石」が一番心に残りました。
なんと言っても主人公が父親に教えてもらった言葉。
男が一生に出会う中で本当に意味を持つ女は三人しかいない。それよりも多くないし、少なくもない
これ、実際良く聞きますね。
「男が」ではなくて、「人は」ですけど。
主人公の淳平が、この言葉を忘れられないように、
私も何故か、妙に信じてしまっているところがあります。
今まで出合った人の中に、本当に意味を持つ人は何人含まれているのかしら・・・。
そして、その判断は正しかったのかしら・・・。
収録されている短編作品
偶然の旅人
ハナレイ・ベイ
どこであれそれが見つかりそうな場所で
日々移動する腎臓のかたちをした石
品川猿
![]() | 東京奇譚集 村上 春樹 新潮社 2005-09-15 売り上げランキング : 7 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
本★8/10
できたら文庫化するまで待ちたいけど。。。
今ねじまき鳥を読み返し中です。
ねじまき鳥かー♪
好きな長編です(*^^)
文庫化、私はアフターダークして欲しいわ。
読み損ねているから。
早く読みたいっo(´^`)o
早く読まねば〜
「偶然の旅人」
ありそうねって言うかこういう経験、あります。
人生って、、、運命って、、、
なんて言ってみたくなる今日この頃のkyoですが。。
ネタバレにしていないつもりだったけれど
大丈夫だったかしら・・・。
「偶然の旅人」は、私もウンウンとうなづきました。
あの時こうしていなかったら、今の自分はいないって
実感しちゃう時、ありますよね。
TBさせていただきました。
最近の氏の作品はピンとこなかったのですが、
この作品はとても面白いと思いました。
特に『ハナレイ・ベイ』と『品川猿』が。
それではまた。
ごきげんよう。
TB&コメント有難うございます。
レスが大変遅くなりました。
品川猿、私も好きです。
最近翻訳ばかりで、昔の長編小説が懐かしいですね・・・。