恋愛3部作の第2作、「恋」で第114回直木賞を受賞。
私は「恋」よりも面白かったです。
1960年代の学園紛争、デモ、フォーク反戦集会。
そんな中に生きる、若者4人。
私はこの頃の熱狂的なパワーを知りませんが、
何かに駆り立てられる様な騒然とした雰囲気の中
そんな事も忘れるくらいの最愛の人との恋愛。
読み終えた時、涙が出ました。
感動する!というよりも、じわじわと。
自分に対して「好きだ」「愛している」と言ってくれるのに
ナゼ、相手の心の奥は閉ざされているのか。
出てくる若者4人の青春がとても美しく描写されていて
読み終えた時に、まるで自分の事のように4人の美しい青春を懐かしんでしまいます。
真実を全てを知る事が幸せじゃない。
真実を知らせることが正しい事なのか。
相手にとって。自分にとっても。
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本★7/10