私は将棋をやったことがありません。それでも問題なく読めました。
将棋が好きな方には、この感動が更に強いものとなるでしょう。
ノンフィクションでここまでのめり込んで読んだのは久しぶりです。
奨励会……。そこは将棋の天才少年たちがプロ棋士を目指して、しのぎを削る”トラの穴”だ。しかし大多数はわずか一手の差で、青春のすべてをかけた夢が叶わず退会していく。途方もない挫折の先に待ちかまえている厳しく非情な生活を、優しく温かく見守る感動の1冊。
成田英二との出会いから再会までを書く中で、奨励会を退会していく数人の棋士が書かれています。
「今までの人生で将棋しかしてこなかった」という状況は、私の「音楽しかしてこなかった」というのと非常に似ていると思います。
それ以外では、スキルも経験も無い、ただの人。他ではつぶしが利かないという状況で、どうしても辞めなければならなかったり、辞めさせられたり。その後どんな困難が待ち受けているのか、想像を絶する世の中が待っている。
でも、どんなに辛くても、悲しくても、寂しくても、自分の中には自分が必死に追いかけていたモノがあるならば、乗り越えられるのではないだろうか。
- 将棋の子 (講談社文庫)
- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 620
- 発売日: 2003/05
- 売上ランキング: 99228
- おすすめ度
★9/10
そしたら、この記事を見てなんかじーんときてしまいました。。
「これしかない」「これ以外じゃ、つぶしがきかない」
・・・と思っているひとが、結局、本物なのではないでしょうか。
わたしはそんな気がほんとうにつくづくするんです。。。
今は途上だとしても、そんなひとが最終的に、本物になるのじゃないかなぁ。^^
たまたま器用ビンボーなひとをみたりなんかしても、
このみ。さんは 揺れたり迷ったりすることなんかないのじゃ〜!(笑)
たいへんなこともいろいろあるでしょうが、どうぞがんばってくださいne☆
そんな風に強く思っている人が、ゆうひさんの言うとおり本物になるのでしょうね。うんうん。
私は、そうは思っていても意志が弱く、なんとなくそうなんだろうなーっていう程度なので、お恥ずかしながら本物には遠いのです(笑)
まぁそれでも、この本の将棋の世界と少し似ているなと思ったわけです。
ゆうひさんも機会があったらゼヒ読んでみてください。
この本はオススメです。