2006年11月16日

「ロマンス小説の七日間」三浦しをん

海外ロマンス小説の翻訳をしている28歳のあかり。
翻訳している途中で、あかりが勝手に原作とは違う話を捏造してしまう。
捏造した話は止まらず、どんどん暴走していく。
話は、あかりが翻訳しているロマンス小説と、あかりの生活が交互に出てくる。
ロマンス小説の部分も面白いし、あかりのプライベートも面白い。

正直、題名からして怪しいと思っていました(笑)
私は海外ロマンス小説をあまり読まないし。
でも三浦しをん。
さすがです。
ロマンス小説も、こんなのだったら読んでしまいたくなります。
女領主アリエノール姫と騎士ウォリック、従者シャンドス。
ロマンス小説とプライベート、この本の両方の終わり方、なかなかです。

ロマンス小説の七日間
ロマンス小説の七日間
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2003/11
  • 売上ランキング: 136822
  • おすすめ度 4.0


本★9/10
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2006年11月12日

「泣く大人」江國香織

とても興味深いエッセイ集。
文章にも惹かれるのはいつもの事だけど、このエッセイは内容が興味深かったです。
どうやら江國さんと考えることが被っているらしく、共感したり、私の気持ちを代弁してくれたのかと思ってしまうほど。
「泣かない子供」も読まなくては。

もちろんそうではない部分も有る。
第1章の「アメが世界を冷やす夜」には江國さんのモットーだという
あらゆる快楽のあとにまだ
眠るという快楽がひかえている
なんて、メモをしておいて読み返したいと思った。
憂鬱な一日でも眠るという快楽が残っているなんて。

第2章の「男友達の部屋」は読んで良かった。
男友達と恋人の違いは肉体関係の有無ではないという。
タブーは個人で違うのだと。
何をもって男友達と思うのか。
読んで良かった。

第3章の「ほしいもののこと」は、なんだか良い。
何が欲しいかなんて、その人の本質が分かってしまうと思う。
私もこんな素敵な「ほしいもの」を目指したい。

第4章の「日ざしの匂いの、仄暗い場所」は、まるで江國さんのブログを読んでいるかのよう。
読書日記だったり、面白い本のことだったり。
江國さんのお勧めの本は、もちろんメモを取ってしまいました。

1 雨が世界を冷やす夜
2 男友達の部屋
3 ほしいもののこと
4 日ざしの匂いの、仄暗い場所
泣く大人
泣く大人
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 500
  • 発売日: 2004/08
  • 売上ランキング: 85718
  • おすすめ度 4.5


本★8/10
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2006年11月08日

「東京物語」奥田英朗

主人公である田村久雄の18歳(1978年)から29歳(1989年)のヒトコマを書いた短編集。
順番が年代順じゃないところが良い。

あの頃、こんなだったんだ。
世界情勢や流行っているモノ等が織り交ぜてあるので、懐かしい。
1976年生まれの私には、小さすぎて知らなかった事が特に面白かった。
私が何年生の時、大人たちはこんな事をしていたんだな、とか。

広告代理店でコピーライターとして働く久雄、浪人中の久雄、大学生の久雄。
どれも、その時を活き活きと書かれている。
読んでいると、どうやら久雄は作者の奥田英朗みたいな気がした。

目次
あの日、聴いた歌
春本番
レモン
名古屋オリンピック
彼女のハイヒール
バチュラー・パーティ
東京物語
東京物語
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 650
  • 発売日: 2004/09
  • 売上ランキング: 64486
  • おすすめ度 4.5


本★8/10
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2006年11月03日

「海猫」谷村志穂

第十回島清恋愛文学賞受賞。
女三代の愛を描く大河小説で映画化もされている。

読み終わってしばらく時間が経ちますが、まだ余韻から醒めません。

海猫のような目をした薫は、函館から昆布漁を営む南茅部へ嫁ぐ。
夫の邦一、その弟の広次、薫の母のタミ、弟の孝志、薫の子供の美輝と美哉、
それぞれの人生が書かれている。
誰が見ても美しい薫の強さと弱さが、周りの人々に大きな影響を与えてしまう。

凄く色っぽい小説だった。
薫が美しく、その子供の美輝と美哉も美しい子に生まれ、いかに愛に生きるかという描写がとにかく色っぽい。
一人への愛を貫くという姿勢が、気が付かないうちに親から子へ引き継がれている。
なかなか読み進めないなと思っていたのは、文章が重いからだった。
重いというよりも、しっかりと詰まっている話という方が良いかも。
劇的なシーンが沢山あり、話の展開も早く、知らないうちに没頭していました。
北海道の海、海猫が鳴いている姿、読んでいるだけでその場に居る様でした。

海猫〈上〉
海猫〈上〉
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 540
  • 発売日: 2004/08
  • 売上ランキング: 140442
  • おすすめ度 4.5

海猫〈下〉
海猫〈下〉
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 2004/08
  • 売上ランキング: 132733
  • おすすめ度 4.5


本★8/10
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2006年10月29日

「アーモンド入りチョコレートのワルツ」森絵都

3つの短編の副題に、シューマン、バッハ、サティのピアノ曲が付いている。
十代の少年少女の心情が素直に伝わってきます。
曲もさりげなく説明があって、取っ付き難さもありませんでした。
森絵都さんは「DIVE!!」に続いての2冊目。
読み終わっての後味は相変わらず最高。
子供の頃を思い出して、懐かしい思いにもなります。

「子供は眠る」は、いとこの別荘に一年に一度、いとこが集まる特別な夏の出来事。
「彼女のマリア」は、不眠症の少年と虚言癖の少女の話。
「アーモンド入りチョコレートのワルツ」は、少女二人の特別なピアノレッスンでの特別な先生と特別なおじさんとの特別な話。
子供は眠る 〜 ロベルト・シューマン〈子供の情景〉より
彼女のマリア 〜 J.S.バッハ〈ゴルドベルグ変奏曲〉より
アーモンド入りチョコレートのワルツ 〜 エリック・サティ〈童話音楽の献立表〉より

アーモンド入りチョコレートのワルツ
アーモンド入りチョコレートのワルツ
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 460
  • 発売日: 2005/06/25
  • 売上ランキング: 19728
  • おすすめ度 5.0


本★8/10
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2006年10月26日

「りかさん」梨木香歩

リカちゃん人形が欲しかったのにおばあちゃんから贈られたのは黒髪の市松人形だった。
名前が「りか」。ひらがなの「りか」。

人形には人の心が刻み込まれる。
かつての持ち主の思いを人形は必死に伝えようとしている。
人形って可愛らしいけれどこわいと思うときもある。
りかさんが伝える様々な人形の思いを考えると、私が昔持っていた人形も何かを伝えようとしていたのかなとか思ってしまう。
何かに託された思いを感じ取れる心って、実際に持っていたら素適だろうな。
そのことで大変な事も出てくると思うけれど。

この話の続きとして別の本の「からくりからくさ」があり、その続編としてこの本に収録されている「ミケルの庭」があるのだという事。
「からくりからくさ」も読まなければ!

目次
りかさん
ミケルの庭
りかさん
りかさん
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 500
  • 発売日: 2003/06
  • 売上ランキング: 73375
  • おすすめ度 4.5

本★8/10
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2006年10月22日

「人生激場」三浦しをん

最近ずっと気になっていた作家だったのですが、こんなに面白い人だとは!
同い年だと分かった時点でかなり親近感がわいて、ほんの数行読んだだけでお気に入りの作家になりました。

日常生活にありふれている些細な出来事を、私にはとてもじゃないけど思い付かない考え方で笑いに持っていってしまう。
普通だったら落ち込んでしまうようなことでも、こんな考え方があるのか!!と凄く救われる気がします。
ポジティブな考え方にも程がある!と突っ込んでしまいたくなるほど。
電車の中で読むと危険です。
吹き出し注意。

元々「週刊新潮」で連載していたエッセイなので、話題が古い部分もありますが、そんなのも気にならないほど面白かったです。
そして、文庫版になるにあたって「思い出ホロホロ」という後日談を加えてあります。
これがまた面白い。
人生激場
人生激場
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 500
  • 発売日: 2006/07
  • 売上ランキング: 28580
  • おすすめ度 4.5

本★9/10
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2006年10月18日

「DIVE!!」森絵都

第52回小学館児童出版文化賞受賞。

「飛び込み」というあまり派手ではない種目は、私も今まで注目した事がなかったです。
でも、今度のオリンピックでは絶対に見る!と思わせてくれる作品でした。
私も子供の頃スイミングスクールに通っていて、そこには飛び込み台があったのでやったことはありました。
あれは何メートルの高さだったんだろう。
3種類の高さがあって、一応一番上からも飛び込んだことがあったんだけどな。
あの時の感覚を思い出しながら読みました。

森絵都さんの作品は初めて。
最近注目されているので、ずっと読んでみたかった。
「スポコン青春小説」なんだけど、そう単純に枠付けしたくない感じ。
オリンピックを目指す中高生3人を中心に話が進みます。
一部はダイアモンドの瞳と二重関節を持つ知季、二部は幻の天才ダイバーの孫である飛沫、三部は両親が飛び込みの選手のサラブレッド要一、四部はオリンピック選考会。

3人それぞれの想いや悩みを感じながら読み進めると、どうしてもみんなを応援したくなってしまう。
なのに、空席はたったのひとつ。
一番遊びたい盛りなのに、友達や恋や、その他のいろいろな事を捨てて、練習を積み重ねたメンバー。
たった1.4秒の間に何が出来るかをとことん突きつめる。
最後もすがすがしく終わり、後味は最高。

一部 前宙返り三回半抱え型
二部 スワンダイブ
三部 SSスペシャル’99
四部 コンクリート・ドラゴン

DIVE!!〈上〉
DIVE!!〈上〉
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 2006/06
  • 売上ランキング: 41472
  • おすすめ度 4.0

DIVE!!〈下〉
DIVE!!〈下〉
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 2006/06
  • 売上ランキング: 37117
  • おすすめ度 4.5

本★9/10
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2006年10月14日

「最悪」奥田英朗

読む本は選ばないと。
自分の体調、テンションなど、その時の自分に合わせた本を読まないと。
題名どおり、「最悪」な時にこの本を読んではいけない・・・。
でも、自分はここまでひどくはないかなとも思えるけれども(汗

鉄工所社長の川谷、銀行員のみどり、チンピラの和也。
3人が日常に不満を持ちながらも普通に生活している。
ツイてない日々が重なり、徐々に最悪となっていく。

結構分厚いのにサクサク読んでしまいました。
うわぁ、最悪!という状況を早く読み終えてしまいたかったのかも。
話が生々しく、3人とも努力しているのにどんどん状況が悪くなっていく。
途中で止めるのが大変でした。
最悪
最悪
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 920
  • 発売日: 2002/09
  • 売上ランキング: 13481
  • おすすめ度 4.0

本★8/10
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2006年10月11日

「星に願いを。」川口晴

原作は2001年に公開され、香港のアカデミー賞3部門を受賞した「星願(セイガン)」。

映画化もされているし、本にも登場人物の説明として映画のキャストが出ているから、初めから映像として登場人物を思い描く事が出来て読みやすかったです。

事故で失明し、声も失ってしまった「笙吾」が立ち直れるように、担当の看護師「奏」は献身的な介護をする。
だんだんお互いに特別な存在になっていくのだが、再び笙吾は事故に遭ってしまう。
目が見えなくても相手を心から愛し、相手を想う。
その気持ちから奇跡が起こる。

純粋な恋愛小説。
ベタベタしていないので読みやすかったです。
映画は観ていませんがキャストを思い浮かべて読めたので、きっと映画も良かったんだろうなと思います。
感動もするし、素適なラブストーリーなんだけど・・・少し物足りなかったかな。
たぶんキレイすぎるんだろうな。

「星に願いを。」公式HP
http://www.bsr.jp/hoshi/book.htm

星に願いを。
星に願いを。
  • 発売元: 竹書房
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2003/04
  • 売上ランキング: 210116
  • おすすめ度 4.5

本★7/10
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2006年10月06日

「ウルトラ・ダラー」手嶋龍一

前NHKワシントン支局長が放つドキュメンタリー・ノベル。

北朝鮮の問題を書いているのだけれど、実際の事件と重なっているので興味深い。
日本人を拉致して、技術を盗み、偽ドル札を作り、マネーロンダリングをして、ミサイルを作る。
全く今の北朝鮮の事件、そのまま。
つい先日もミサイル、そして偽ドル札の事件があったばかりだし。
そして、政治の世界での北朝鮮問題への取り組み方の不自然な点なども、そのまま。
何処までが真実で何処までがフィクションなんだろう。

主人公のイギリス人、スティーブンがスマートだった。
やる事なす事スマートで格好が良い。
こんなにも仕事が出来て頭が良いからこそ、この任務を負かされるのだろうけど。
ウルトラ・ダラー
ウルトラ・ダラー
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2006/02/28
  • 売上ランキング: 2737
  • おすすめ度 4.0

本★7/10
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2006年09月26日

「ナイフ」重松清

坪田譲治文学賞受賞。
「いじめ」がテーマの話が5話。

読み進めていると、私が子供の時とは違う種類の「いじめ」が怖い。
まるで自分がその場面にいるように錯覚してしまうと、全てが悲しくなってきます。
ゲーム感覚で、良い事と悪い事は分かっているけれど分かっている事が出来ない。
いじめる方には罪悪感が余り無く、いじめられる方は親には知られたくない。
色んな状況を考えても、どうすれば無くなるのかは分からない。
どうやって前を向くことができたのか、というのが唯一の救いなのかな。

子供の立場、親の立場、それぞれの言い分がある。
どちらも今の世の中を生きていく中で、迷いながらも頑張っている証拠なのだ。
偉くならなくてもいい。賢くなくてもいい。金持ちでなくてもいいし、特別な才能がなくてもいい。どこにでもいる、平凡な男でかまわない。(中略)生きることに絶望するような悲しみや苦しみには、決して出会わないように。
なかでも「エビスくん」は辛かった。
読んでいて涙が止まりませんでした。

収録されている作品
ワニとハブとひょうたん池で
ナイフ
キャッチボール日和
エビスくん
ビタースィート・ホーム

ナイフ
ナイフ
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2000/06
  • 売上ランキング: 12285

本★9/10
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2006年09月23日

「モリー先生との火曜日」ミッチ・アルボム 訳 / 別宮貞徳

凄く良かった映画『モリー先生との火曜日』を観て、ずっと読みたかった原作。
映画化のときに取り上げられなかった部分も読んでみたかったんです。

・ 死
・ 恐れ
・ 老い
・ 欲望
・ 結婚
・ 家族
・ 社会
・ 許し
・ 人生の意味

誰もが悩み苦しむ事について人生のコーチが死の前に教えてくれる。
映画でも、モリー先生の講義は凄く興味深くて、私自身の助けにもなってくれました。
悩む事は当然の事だし、もちろん悪い事じゃないけれど、自分をそこに陥れてはダメなんだ。
それを受け入れて、楽しみ、突き放す。
なかなかこんな風に考えるのは難しいけれど、そうする事で自分がどれだけ解放されるのだろうか。

いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べる。
老化はただの衰弱じゃない。成長なんだ。

普及版 モリー先生との火曜日
普及版 モリー先生との火曜日
  • 発売元: NHK出版
  • 価格: ¥ 998
  • 発売日: 2004/11/21
  • 売上ランキング: 2363
  • おすすめ度 5.0

本★8/10
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2006年09月18日

「星々の舟」村山由佳

第129回直木賞受賞。

ある家族の、それぞれの恋の話。
とても読みやすくてどんどん先に進みました。
切ないけれど暖かく、複雑だけれども大事な事は単純なんだと思わせてくれる。
家族のそれぞれの恋の話が、家族のそれぞれの事情と絡まりあって、複雑な内面を覗いている気がしてきます。
今まで読んだ村山由佳の中で一番好きな作品。

謝ることで気が済んでしまって、自分のしたことを忘れるくらいなら、いっそ謝らんで後悔をかかえとったほうがましだというものだ。(中略)たとえ許してもらえなくても謝りたいのだと、そう思っているのなら、ぐずぐず迷っている暇はないんじゃないのか。

目次
雪虫 / 子どもの神様 / ひとりしずか
青葉闇 / 雲の澪 / 名の木散る

星々の舟
星々の舟
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2003/03
  • 売上ランキング: 128566
  • おすすめ度 4.0

本★9/10
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2006年09月14日

「貴方には買えないもの名鑑」原田宗典

こんなモノがあるの!?って思った私は、多分作者の思うつぼなんだろう。
くだらなすぎて鼻で笑ってしまいそうなモノを紹介しています。
そのモノにたどり着くまでの過程に、少し現実味があるから騙されそうになるけれど。

気合を入れてくれる電子レンジ「気合」、
切ったらそのまま食べられる「生ハムメロン」、
瞬間でお化粧を完成してくれる「お化粧ごっこ」、
イジメ予防に「いじめてくん」・・・。

こんなのあったら便利!というよりも、こんなのが実際にあったってしょうがないんじゃないの?というモノばかり。
くだらないけど、くだらなすぎて面白かったです。

貴方には買えないもの名鑑
貴方には買えないもの名鑑
  • 発売元: 扶桑社
  • 発売日: 1996/09

本★6/10
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2006年09月09日

「愛の工面」辻仁成

人と上手く接する事ができない彼女は、父親から買ってもらったカメラを覗く事で世の中と接する事ができるようになる。
写真論に重ねられた恋愛小説。

読んでいて、肌のぬくもりについての描写が、特に良く伝わってきました。
特に変わった言葉は使っていないのに。
恋人をカメラを通じて見つめ、見つめられる。
別れた後も、それを続けてしまう。

ページの途中で作者が写した南果歩の写真が一緒に収録されている。
これが結構良かったです。

愛の工面
  • 発売元: 幻冬舎
  • 発売日: 1997/04
  • 売上ランキング: 681725
  • おすすめ度 4.5

本★7/10
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2006年09月05日

「群青の夜の羽毛布」山本文緒

家族っていったい何でしょうね?
たまたま血が繋がっているだけで、どうしていっしょに暮らしているんでしょう。

映画化もされています。
一見普通の家族だと思いきや、崩壊寸前の狂い始めている家族だった。
恐ろしい母親と神経症の長女「さとる」。
救いは長女の恋人と次女「みつる」の心が健康なところ。

母親がとにかく怖い。
発言も行動も、信じられないくらい怖い。
神経症になってしまう長女の気持ちも分かるくらい。
背筋がぞぞっとするくらい怖い部分がありました。
ネタバレになるので書きませんが、カウンセリングに関係しているところです。
恋愛小説だと思っていたので油断していました・・・。

群青の夜の羽毛布
群青の夜の羽毛布
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 600
  • 発売日: 1999/04
  • 売上ランキング: 155238
  • おすすめ度 4.5

本★8/10
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2006年08月27日

「シュガータイム」小川洋子

食べる事に固執してしまい、食べ物の事ばかりを気にするようになってしまうかおる。
その日一日で食べた物を書く日記を付け始める。

食べても食べても太らないのがなんとも羨ましい(笑)
ただやっぱり精神的な影響があるのね。
かおる曰く、過食症では無いらしいけれど。
食べ物をここまで気持ちよく食べられるのが気持ち良い。

この作品は小川洋子が「物語にして残しておきたいと願うような何か」と思うことを書いた。
読み終わって、漠然とだけれども伝わってくる気がします。

収録されている作品
奇妙な日記 / 小さな弟 / サンシャイン・マーケット
夜 / 野球場 / 真夜中のパウンドケーキ
ガラス美術館 / 雨上がり / 一人きりのランチ
スコアボードの向こう側 / オーロラ / 紙吹雪

シュガータイム
  • 発売元: 中央公論社
  • 価格: ¥ 520
  • 発売日: 1994/04
  • 売上ランキング: 134503
  • おすすめ度 3.4

本★7/10
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2006年08月23日

「娼年」石田衣良

コールボーイの話。
20歳で大学生リョウは、ボーイズクラブのオーナー御堂静香と出会い、娼夫となる。
お客は20代から70代。

想像以上の凄い話でした。

男性用のコールガールは、何か事情が無い限りはセックスが目的だけど
女性用のコールボーイは、そうとは限らない。
ご飯を食べたり買い物したり話をするだけで満足して帰るお客もいるという。
色んな欲求や性癖にも答えなければならないが、相手が何を求めているかを見極めるのが、リョウは上手くお客からも受けが良かった。

内容が内容だけに、満員電車の中だと文中の単語が周りの人に見られてしまうのが恥ずかしいかも。
でも思ったよりもドロドロしていないし、エグくもない。
そして、最後にはなんだか暖かい気持ちになっているのが不思議。

娼年
娼年
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 2004/05
  • 売上ランキング: 9940
  • おすすめ度 3.5

本★8/10
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2006年08月12日

「パズル・パレス」ダン・ブラウン

ダン・ブラウンと言えば、ダ・ヴィンチ・コードですね。
流行にまんまと乗っかり、映画まで観てしまいましたが。
この作品がデビュー作です。

最も謎に包まれた史上最強最大の諜報機関、NSA。
別名パズル・パレス。
全通信を傍受・解読できるNSAのスーパーコンピュータ「トランスレータ」が狙われる。
という話なのですが、これってアメリカで実際に問題になった「エシュロン」と同じなんです。
(エシュロン:NSA主導の全世界的通信傍受システム)
10年も前にこれを書いていたのが凄いな。

相変わらず、次をドンドンと読みたくなる書き方です。
細かく区切れているから、少しの時間しかなくても1つの章を読み進めてしまいます。
処女作でこれは凄い。
私はダ・ヴィンチ・コードの方が面白かったけれど。
パズル・パレス (上)
パズル・パレス (上)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2006/04/04
  • 売上ランキング: 22298
  • おすすめ度 4.5

パズル・パレス (下)
パズル・パレス (下)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2006/04/04
  • 売上ランキング: 2733
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