2009年07月16日

「夢のような幸福」三浦しをん

三浦しをんのエッセイ、大好きです。
小説とは驚くほどイメージが違うので、まるで別の人の様なつもりで読んでいます。
「妄想」が暴走する三浦さんの頭の中は、多分読んだままなのだろうな。
暗い気持ちになっている時には、最高のビタミン剤。

ところで、最近私がよく読んでいる女性の作家さんには漫画愛好家が多い気がします。
この本の中にも沢山の漫画の話が出てきますが、他の方のエッセイにも良く出てきます。
「小説」と「漫画」には大きな隔たりがあると思っていたけれど、全然そんなことは無いんだなと最近思い始め、私も少し読み始めました。
結果は・・・どっちも止まらないから、睡眠不足になるばかり(笑)

夢のような幸福 (新潮文庫)
夢のような幸福 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 540
  • 発売日: 2008/02
  • 売上ランキング: 104044
  • おすすめ度 4.5

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 00:34 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年07月08日

「真夜中のマーチ」奥田英朗

映画化されています。
内容(「BOOK」データベースより)
自称青年実業家のヨコケンこと横山健司は、仕込んだパーティーで三田総一郎と出会う。財閥の御曹司かと思いきや、単なる商社のダメ社員だったミタゾウとヨコケンは、わけありの現金強奪をもくろむが、謎の美女クロチェに邪魔されてしまう。それぞれの思惑を抱えて手を組んだ3人は、美術詐欺のアガリ、10億円をターゲットに完全犯罪を目指す!が…!?直木賞作家が放つ、痛快クライム・ノベルの傑作。

奥田英朗は登場人物のキャラ設定がすごい。
空中ブランコなどの伊良部シリーズからしておかしなことになっているけれど、今回も登場人物が出てきてすぐに、そのキャラクターが伝わってくる。
10億円という巨額を取り扱っているスリル感はイマイチありませんが、軽く読むには良いです。スピード感があり、さくさくと読みやすかったです。

真夜中のマーチ (集英社文庫)
真夜中のマーチ (集英社文庫)
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 600
  • 発売日: 2006/11
  • 売上ランキング: 4299
  • おすすめ度 4.0

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 00:15 | 東京 ☀ | Comment(1) | TrackBack(1) | 本を読んで| edit

2009年07月07日

「果てしなき渇き」深町秋生

第3回「このミステリーがすごい!」大賞受賞。

私の好みからすると、どうも「このミス」は当たり外れがあります。
この本は内容がダークなのもありますが、ちょっとのめりこめませんでした。
元刑事・藤島秋弘のもとに、失踪した娘の加奈子を捜してほしいと、別れた妻から連絡があった。家族とよりを戻したいと願う藤島は一人、捜査に乗り出す。一方、三年前。中学生である瀬岡尚人は手酷いイジメにあっていた。自殺さえも考えていたところを藤島加奈子に救われる。彼は彼女に恋をし、以前、彼女がつきあっていた緒方のようになりたいと願うようになるが…。二つの物語が交錯し、探るほどに深くなる加奈子の謎、次第に浮き彫りになる藤島の心の闇。用意された驚愕の結末とは。

二つの話が交差しながら、娘を探す元刑事の父親がどんどん闇の世界へ入り込んでしまいます。
闇の世界がどれだけ「闇」なのか、というのが一番の印象で、読み終わりも暗い気持ちになってしまいます。
誰も救われず、暴行シーンも多く、どんどん深みにはまっていき、ドロドロです。
全選考委員が圧倒された暗き情念の衝撃作!!
とありますが、内容は確かにダークで衝撃ですが、どうなんだろう・・・。

果てしなき渇き (宝島社文庫 577)
果てしなき渇き (宝島社文庫 577)
  • 発売元: 宝島社
  • 価格: ¥ 780
  • 発売日: 2007/06
  • 売上ランキング: 17247
  • おすすめ度 3.5

★4/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:07 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年07月02日

「その日のまえに」重松清

映画化されています。

僕たちは「その日」に向かって生きてきた
男女が出会い、夫婦になり、家族をつくって、幸せな一生なのか。消えゆく命の前で、妻を静かに見送る父と子。感動の重松ワールド

読む前から絶対に泣くんだろうなと思って覚悟をしていたけれど、やっぱり泣いてしまいました。号泣。涙が止まりませんでした。
7つの短編が、ラストで関連しています。

日常にある「死」が書かれています。
周りにいる人たちはそれぞれで、事情や状況も違うけれど、深く心に残るエピソード。

7つのうちのラスト3つの短編、「その日のまえに」「その日」「その日のあとに」は、やはり一番心に残ります。
愛する家族が末期ガンだと告知され「その日」に向けて準備をする。
準備をしている自分が許せないけれど、準備をするしかない。
重松清がいつもテーマにしている「家族」と「死」について、考えさせられます。

その日のまえに
その日のまえに
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,500
  • 発売日: 2005/08/05
  • 売上ランキング: 48148
  • おすすめ度 4.5

★10/10

▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:52 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年06月27日

「君たちに明日はない」垣根涼介

山本周五郎賞受賞。

この本の評価はかなり割れているようです。
私は面白いと思いますが、今までの垣根涼介の文章とは違うので、評価割れの原因はそのせいなのかな?

リストラを専門に請け負う会社に勤めている真介の仕事は、クビ切りの面接官。昨日はメーカー、今日は銀行、女の子に泣かれ、中年男には殴られる。はっきり言ってエグイ仕事だ。それでもやりがいはあるし、心も身体も相性バッチリの恋人もいる。そして明日は……? 笑って唸って泣かされる、恋と仕事の傑作エンタテインメント!

リストラする人を選出する仕事というだけで、気持ちがゲンナリしてしまうけれど、ちゃんとその人の事を調べて、会社にとって一番良いリストラをしていく。
会社に残りたい、今後の生活がかかっている、会社にしがみつく社員を冷たく対応する面接のシーンは笑い事ではないけれど、食い入るように読んでしまいました。
全5章で書かれていて、「旧友」と「去り行く者」が面白かったです。

君たちに明日はない (新潮文庫 (か-47-1))
君たちに明日はない (新潮文庫 (か-47-1))
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2007/09/28
  • 売上ランキング: 47797
  • おすすめ度 3.5

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 00:26 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(1) | 本を読んで| edit

2009年06月26日

「偶然の祝福」小川洋子

お手伝いのキリコさんは私のなくしものを取り戻す名人だった。それも息を荒らげず、恩着せがましくもなくすっと―。伯母は、実に従順で正統的な失踪者になった。前ぶれもなく理由もなくきっぱりと―。リコーダー、万年筆、弟、伯母、そして恋人―失ったものへの愛と祈りが、哀しみを貫き、偶然の幸せを連れてきた。息子と犬のアポロと暮らす私の孤独な日々に。美しく、切なく運命のからくりが響き合う傑作連作小説。

連作短編集って良いですね。
短編だから読むのを中断しやすいのに、ちゃんと1冊分同じ世界で楽しめるところが好きです。
主人公が作家という設定だからか、小川洋子本人の話なのかなとも思いながら読みましたが、きっと違うんだろうな。
失うものを見届けていくのは辛いことだけれども、幸せも同時に運んできてくれたと思えば、少しだけ救われるのかもしれない。

目次
失踪者たちの王国 / 盗作 / キリコさんの失敗
エーデルワイス / 涙腺水晶結石症 / 時計工場 / 蘇生
偶然の祝福 (角川文庫)
偶然の祝福 (角川文庫)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 500
  • 発売日: 2004/01
  • 売上ランキング: 176801
  • おすすめ度 4.0

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:50 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年06月17日

「一瞬の光」白石一文

白石一文のデビュー作。

頭も抜群に良くて東大にも楽々合格し、容姿も良くて常に周りには女性が寄ってくる超エリートサラリーマン。
そんな出来すぎ主人公が、38歳という異例の若さで人事課長に抜擢されて、政界の中枢とも付き合い日本を動かしていくような場所にいる。
社長の姪の瑠衣を紹介され、将来が約束されたような人生。
そこに会社の面接に来た短大生の香折と出会う。
精神的にかなりのダメージを受けている香折から目が離せなくなる。
裏切りや陰謀が渦巻く中、本当に必要なものは?

頭もいい、容姿もいい、お金もある、出世頭。
こんなに出来すぎの人は本当に居るのだろうか。
女性観が多少古風なところは好感が持てるけれど、私はこんな男性には興味が湧かない。
あ、私は関係ないか。
それでもどこか身構えて読んでしまいました。
そこにありえないほどの身内からの虐待を受けた幼少期がトラウマになっている香折。
そのエピソードが少しずつ明らかになればなるほど、少しずつ真実味が欠けてくるように感じてしまいました。
社長の姪の瑠衣もバリバリのキャリアウーマンで超美人。
出来すぎ。
それでも香折から目が離せないだなんて。
私には少しロマンが過ぎました。男性が読むと違う感想かもしれません。

一瞬の光 (角川文庫)
一瞬の光 (角川文庫)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 780
  • 発売日: 2003/08
  • 売上ランキング: 29235
  • おすすめ度 4.0

★6/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 22:19 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年06月15日

「天使と悪魔」ダン・ブラウン / 訳 越前敏弥

「ダ・ヴィンチ・コード」のラングドン・シリーズ第一作。
この本、読んだのは昨年の秋頃。
感想を書いてアップする直前、大事に仕舞ってありました(笑)
映画化されて、今公開中ですね。
主人公は前作と同じくトム・ハンクスで、契約金が59億円だとか。どひゃー。
観て来ましたが、前作同様、本を読まないとあのスピードには付いていけない気がします・・・。そんなの私だけかもしれませんが。。。

内容(「BOOK」データベースより)
ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。それは十七世紀にガリレオが創設した科学者たちの秘密結社“イルミナティ”の伝説の紋章だった。紋章は男の死体の胸に焼印として押されていたのだという。殺された男は、最近極秘のうちに大量反物質の生成に成功した科学者だった。反物質はすでに殺人者に盗まれ、密かにヴァチカンに持込まれていた―。

やっぱり私の生活時間が乱されました。
読み出したら止められない。
今回も事実を元に書かれているけれど、「ダ・ヴィンチ・コード」よりは作った感がありました。
もちろんフィクションなんだから、当たり前の事なんだけれども。
取り扱っているテーマが広く、難しい問題も含まれているのですが、とても分かりやすく書かれています。
スピード感もあり、壮大なスケールで圧倒されます。
全3巻、あっという間に読み終わりました。
うーん、ヴァチカンに行きたいっ!!

天使と悪魔 (上) (角川文庫)
天使と悪魔 (上) (角川文庫)越前 敏弥

角川書店 2006-06-08
売り上げランキング : 67

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
天使と悪魔 (下) (角川文庫) 天使と悪魔 (中) (角川文庫) ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫) ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫) ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

★9/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:22 | 東京 🌁 | Comment(2) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年06月14日

「エンジェル・エンジェル・エンジェル」梨木香歩

コウコは、寝たきりに近いおばあちゃんの深夜のトイレ当番を引き受けることで熱帯魚を飼うのを許された。夜、水槽のある部屋で、おばあちゃんは不思議な反応を見せ、少女のような表情でコウコと話をするようになる。ある日、熱帯魚の水槽を見守る二人が目にしたものは―なぜ、こんなむごいことに。コウコの嘆きが、おばあちゃんの胸奥に眠る少女時代の切ない記憶を呼び起こす…。

現在と、おばあちゃんの若い日の物語が1章ごとに交代で進行します。
聖書が出てきたり、水槽の中で生死の争いもあり、途中少し重い雰囲気になりますが、最後は暖かい気持ちになります。
こんなに短い文章なのに、コウコの現在と祖母の娘時代の話が詰まっています。
少し経ったら再読しようっと。

エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)
エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 発売日: 2004/02
  • 売上ランキング: 77757
  • おすすめ度 4.5

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:40 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年06月08日

「ハナシがちがう! - 笑酔亭梅寿謎解噺」田中啓文

内容(「BOOK」データベースより)
上方落語の大看板・笑酔亭梅寿のもとに無理やり弟子入りさせられた、金髪トサカ頭の不良少年・竜二。大酒呑みの師匠にどつかれ、けなされて、逃げ出すことばかりを考えていたが、古典落語の魅力にとりつかれてしまったのが運のツキ。ひたすらガマンの噺家修業の日々に、なぜか続発する怪事件!個性豊かな芸人たちの楽屋裏をまじえて描く笑いと涙の本格落語ミステリ。

落語の話は「しゃべれどもしゃべれども」以来です。
こういう本を読むと、落語って面白そうだなと思うし、ちゃんと観てみたいって思う。なかなか機会が無いのが残念。もう少し勉強してからじゃないと、ちゃんと楽しめない気もするし。
でも、ここで紹介されている話だったら内容も分かるし、どれも面白そうです。登場人物のキャラもみんなとっても魅力的で、どんどん読み進みました。
あぁ、面白かったー。

目次
たちきり線香 / らくだ / 時うどん / 平林
住吉駕籠 / 子は鎹 / 千両みかん

ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺 (集英社文庫)
ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺 (集英社文庫)
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 560
  • 発売日: 2006/08
  • 売上ランキング: 27815
  • おすすめ度 4.5

★10/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:50 | 東京 ☔ | Comment(1) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年05月26日

「夜の公園」川上弘美

リリ、幸夫(リリの夫)、春名(リリの親友)、暁(リリの恋人)の4人の視点から書かれる。
家族がいるのに、なんだか寂しい。
大人になってからの恋愛。
「不倫」という言葉で片付けてしまえば、それまでだけれど、そういう内容です。
面白いには面白いのですが、川上弘美の初期作品とは随分印象が違うのでビックリします。独特の世界観はあるけれど、随分と俗っぽくなってしまったというか、イマドキ風になってしまった気がします。
川上弘美は、あの、日本の古風な良さを、みたいなところが大好きなので、少しだけ残念です。でも、この本だけ、なのかもしれないですね。

夜の公園
夜の公園
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2006/04/22
  • 売上ランキング: 138897
  • おすすめ度 3.5

★7/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 00:10 | 東京 ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年05月24日

「ヒートアイランド」垣根涼介

映画化されています。(公式サイトは閉鎖?)
面白かったです。
でも中盤で読みとどまってしまい、なんとなく★7/10にしました。一気に読みたかったな。
渋谷でファイトパーティーを開き、トップにのし上がったストリートギャング雅。頭のアキとカオルは、仲間が持ち帰った大金を見て驚愕する。それはヤクザが経営する非合法カジノから、裏金強奪のプロフェッショナルの男たちが強奪した金だった。少年たちと強奪犯との息詰まる攻防を描いた傑作ミステリー。

アキとカオルのコンビが気持ち良い。ストリートギャングですけど。
裏金強奪のプロ、柿沢と桃井も渋くてカッコイイ。強盗ですけど。
この後の彼らは「ギャングスター・レッスン」と「サウダージ」にも出てくるというので、ゼヒ読まなくては!
ヒートアイランド (文春文庫)
ヒートアイランド (文春文庫)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 710
  • 発売日: 2004/06
  • 売上ランキング: 5111
  • おすすめ度 4.5

★7/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:50 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 本を読んで| edit

2009年05月16日

「サウスバウンド」奥田英朗

2006年本屋大賞第2位。
映画化されています。「サウスバウンド」公式サイト

父さんは時代に取り残されてしまったような元過激派の、その世界では有名人だった。学校には行かなくても良いと言うし、国が大嫌いだし、お役所を敵視している。小学6年生で中野に住む主人公は、地元の中学生に嫌がらせを受け、友人達と立ち向かう。父親は作家だと言いながらブラブラし、昔の仲間のアキラさんを居候として向かえ、事件が起きる。そこで、行きたいなと言っていただけだと思っていた西表島へ引っ越す。

ハチャメチャな父親で笑えました。
主人公の二郎は、変な父親にもめげず、中学生からのいじめにも立ち向かい、凄く素直に育っているのが嬉しくなります。
子供の世界と大人の世界が、それぞれ上手く書かれていると思います。
こんな父親絶対に嫌だけれど、言っていることにはちゃんと筋が通っていて、最後のほうでは二郎は父として誇れると思うまでになります。
読んでいる私もとてもかっこよく思えてきました。
クスクス笑ってしまうような話で、読みやすかったです。

サウス・バウンド
サウス・バウンド
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2005/06/30
  • 売上ランキング: 22710
  • おすすめ度 4.5

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 01:04 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年05月15日

「ちいさな幸福」角田光代

『All Small Things』を改題。
雑誌「FRAU」に掲載された12の短篇とアンケート、そのアンケート結果から書き下ろしの短篇1つをまとめた連作短篇集。

「今までで一番印象に残っているデートって、どんなの?」
そんな質問を長谷川カヤノが友人に聞く。友人から友人へ、知人へ、同僚へ、と世間話のリレーのような感じで話が進んでいく。
これを読みながら、当然ながら自分の過去も振り返るわけで、私が印象に残っているデートはどれだったかな?とか、デートっぽくないデートはどれだったかな?とか、色々思い返しながら読みました。
感じ方は人それぞれだけれども、豪華なデートが印象に残っている人はあまり居ないのにほっと一安心。
私だけじゃないんだ。
こういう恋バナで盛り上がるのって女性の特権ですね。

ちいさな幸福 <All Small Things> (講談社文庫)
ちいさな幸福 (講談社文庫)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 2007/01/12
  • 売上ランキング: 181636
  • おすすめ度 4.0

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:40 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年05月05日

「むかしのはなし」三浦しをん

人は変化する世界を言葉によって把握する。どんな状況においても、言葉を媒介に誰かと繋がっていたいと願う…。語られることによって生き延びてきた物語である「日本昔話」を語り変えた書下ろし7編を収録。

今、昔話が生まれるとしたら・・・という事で、かぐや姫、花咲か爺、浦島太郎、桃太郎など誰でも知っている日本昔話を現代風にアレンジしている。
短編集で、それぞれが昔話にリンクしているのだけれど、すぐにリンクが分かるのと、よく読まないとリンクが分かりにくいものもありました。
現在が「昔」になるわけだから、話の内容は未来なわけで、三浦しをんの想像する未来が面白いです。いや、地球的には面白くないのですけど。
だって、後三ヶ月で隕石がぶつかり、地球は滅亡するかもしれない。周りの惑星には数人しか行けない。その状況で、人はどうするのか。なんて話ですから。
再読しないと、きっとまだ分かっていない部分がありそうです。

むかしのはなし (幻冬舎文庫 み 12-1)
むかしのはなし (幻冬舎文庫 み 12-1)
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 560
  • 発売日: 2008/02
  • 売上ランキング: 39665
  • おすすめ度 4.0

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:07 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(1) | 本を読んで| edit

2009年04月28日

「The MANZAI」あさのあつこ

読みやすかったです。
一気に読んで、2時間もかからなかったくらい。

秋本くんに漫才をやろうと誘われている歩。
人前に出るのが得意なわけでもないし、迷っていた。
しかし文化祭でロミオとジュリエットをやることになり、それを漫才でやることになる。

中学生だっていろいろある。
大人が言う「普通」になれない歩。悲劇な出来事。秋本の家庭環境。
「おもしろいのが勝ち」だと思いたい。

The MANZAI (文学の泉)
The MANZAI (文学の泉)
  • 発売元: 岩崎書店
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 1999/10
  • 売上ランキング: 490596
  • おすすめ度 3.5

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 01:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年04月27日

「ぶたぶた日記」矢崎在美

ぶたぶたシリーズ。
前に読んだ「ぶたぶたの食卓」の、かるーく読めて面白い、というのを欲している時だったので、気分にピッタリの積読本からのセレクトが出来たと大満足しています。
シリーズものは、こういうのが自分で分かっているから良いですね。

今回は、同じエッセイ講座の先生と生徒6人が1章ごとに主人公になります。
相変わらず出てくる食べ物が美味しそう。そして、周りの人間に絶大なる人気を持つぶたぶた。そんなぶたぶたでも、自作のエッセイの中で、普通の人間ではないが為の苦労が見えてくる。
そりゃそうなんだけど。
だからこそ、周りの人達にこんなに優しくなれるのかな。

ぶたぶた日記 (光文社文庫)
ぶたぶた日記 (光文社文庫)
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 500
  • 発売日: 2004/08
  • 売上ランキング: 204653
  • おすすめ度 4.5

★8/10

▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年04月18日

「ガラスの麒麟」加納朋子

日本推理作家協会賞受賞。

(「BOOK」データベースより)
「あたし殺されたの。もっと生きていたかったのに」。通り魔に襲われた十七歳の女子高生安藤麻衣子。美しく、聡明で、幸せそうに見えた彼女の内面に隠されていた心の闇から紡ぎ出される六つの物語。少女たちの危ういまでに繊細な心のふるえを温かな視線で描く、感動の連作ミステリ。

加納朋子さんのミステリーは、ミステリーなのに血生臭くないところが好きです。
なのにこの本は、女子高生が殺されるところから始まったので、とても驚きました。
連作なので、一つ一つの話が微妙に絡まっていくところが面白いです。
冒頭で殺される安藤麻衣子、その同級生の直子、その父親、謎解き役の養護教諭の神野先生などの登場人物の描写がとても好感が持てます。
各章とも、悲しい話の中から、ほんのちいさな希望が見えています。

目次
ガラスの麒麟 / 三月の兎 / ダックスフントの憂鬱
鏡の国のペンギン / 暗闇の鴉 / お終いのネメゲトサウルス

ガラスの麒麟 (講談社文庫)
ガラスの麒麟 (講談社文庫)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2000/06
  • 売上ランキング: 236870
  • おすすめ度 4.0

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 22:35 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 本を読んで| edit

2009年04月17日

「ドナウよ、静かに流れよ」大崎善生

内容(「BOOK」データベースより)
ドナウ川で邦人男女が心中…その小さな新聞記事が頭から離れなくなった私は、二人の足跡を追ってウィーンへと向かった。もはやこの世にいない19歳の少女、日実は、異国の地でどんな恋をし、何を思い、そして何ゆえに追いつめられていったのか?悲劇的な愛の軌跡を辿る、哀切さにみちたノンフィクション。

ウィーンが舞台のノンフィクションだというので、ウィーンへ行く時に飛行機で読もうと持って行きました。
まぁ実際は飛行機で読めたのは途中までで、帰国してから最後まで読みましたが。
でも現地の方に聞いてみたら、実際結構話題になっていたらしいです。

19歳の女子大生と33歳の自称指揮者の心中事件。
この事件を新聞の記事を見て、調べてみようと思い、ここまで行動するのは単純に凄いと思いました。
丁寧に関係者からの話を聞いているし、取材もきちんとされていると思います。
心中なのか、事件なのか。
事実を求めるのも良いですが、二人の愛の話を書く為に取材相手を傷つける場面や、傷つくだろう描写もあり、読んでいてあまり気持ちよくありませんでした。

目次

第1章 ドナウからの声
第2章 同級生
第3章 初恋
第4章 クルージュ・ナポカに雪は降りつむ
第5章 「指揮者」の長い影
第6章 いくつもの「もし」
第7章 ウィーンは漆黒に沈む
第8章 神様平和を
第9章 ドナウの沈黙
最終章 イッサンブルからの手紙

ドナウよ、静かに流れよ (文春文庫)
ドナウよ、静かに流れよ (文春文庫)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2006/06
  • 売上ランキング: 210003
  • おすすめ度 4.0

★6/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 01:03 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

2009年03月10日

「光ってみえるもの、あれは」川上弘美

江戸翠(みどり)は、フリーライターの母と祖母との3人暮らし。「ふつう」である翠に少し不満を持つ母を筆頭にして、家族はみな、どこか浮世離れした人々だ。ときどき「翠くんの生き血を吸いたくなるのよね」などと言う祖母。そして、翠の遺伝子上の父親で、ふらりと家にやってくる大鳥さん。一方で、親友の花田は「ものすごくシミシミした感じで」世界に溶けこんでしまう自分が困るという。やがて花田は、セーラー服を着て登校しはじめる。

時々無性に川上弘美の本が読みたくなります。
この世界観がお気に入り。
ただ、私が今まで読んだ川上作品と比べて、結構違う印象を受けました。
なんだろう、ひとことで言うと、新しい感じ。
古風な言い回しや独特の世界観はそのままで、現在の日本が書かれています。
こういうのも良いなと新鮮な感じでした。

光ってみえるもの、あれは (中公文庫)
光ってみえるもの、あれは (中公文庫)
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2006/10
  • 売上ランキング: 161287
  • おすすめ度 4.0

★8/10
▲TOPへ
posted by このみ。 at 23:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んで| edit

▲TOPへ
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。