全6巻。
「バッテリー」で野間児童文芸賞、「バッテリーU」で日本児童文学者協会賞、「バッテリーT〜Y」で小学館児童出版文化賞を受賞。
映画化もされています。
バッテリーお恥ずかしいのですが正直なところ、この本を読むまで「あさのあつこ」さんは、女優の浅野温子なんじゃないか?とか、「バッテリー」は電池のバッテリーなのか?と思っていました(笑)
あさのあつこさんは別人だし、バッテリーは野球のピッチャーとキャッチャーの事だから、え?何事?と思いながら読み始めました・・・。
中学入学前に引っ越した巧は、類稀なる才能を持った生まれながらのピッチャー。
そこでキャッチャーの豪と出会う。
バッテリーという野球の中の特別な間柄、お互いに相手を見つめあう。
思春期で自分の思いを素直に伝えられないもどかしさを乗り越えて、伝えなければならないことを一生懸命に相手に伝えるところが印象深い。
こんなにも純粋に野球に没頭し、相手を信じることの難しさや仲間の大切さが気持ちよく書かれていて、「児童書」とは勿体無い枠組みだと思う。
巧の孤独感には胸が締め付けられる思いですが、豪の優しさ、巧の弟、清波の純粋さで救われました。
1巻を読み始めたら最後、6巻まで一気に読み終わりました。
最終巻については★8/10。
この終わり方がベストだろうけれど、読みながら残りのページ数を想像すると妙に悲しくなりました。
話題の本は新刊から読みたいところですが、文庫まで我慢をすると文庫だけの書き下ろし短編が付いているので嬉しいところです。
「バッテリーV」で、青波の視点から描かれた書き下ろし短編「樹下の少年」、「バッテリーW」で、三歳の巧を描いた書き下ろし短編「空を仰いで」、「バッテリーX」で、横手の幼なじみバッテリーを描いた、書き下ろし短編「THE OTHER BATTERY」を収録。


★9/10(最終巻は8/10)
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posted by このみ。 at 00:16
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